えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【新聞書評ピックアップ】朝日新聞2020年2月29日掲載分 

 

毎週土曜日に掲載されている朝日新聞書評欄から、気になったものをピックアップして掲載しています。毎週、幅広いジャンルが紹介されていますが、あくまでも私自身が「気になる」という視点で選んでいます。読書リスト的なページです。

 

今週はどんな本が登場しているのでしょうか?見て行きましょう。

 

 

 

一冊目はこれ!

 

女たちのシベリア抑留:小柳ちひろ
女たちのシベリア抑留 (文春e-book)

女たちのシベリア抑留 (文春e-book)

 

 

 書評は寺尾沙穂(音楽家・エッセイイスト)さん。

 

「シベリアには女性の抑留者はいなかった」と信じる証言者や関係者の声を鵜呑みにせず、資料と証言者を探した熱意に頭が下がる。BSの同名番組の取材を元にディレクターが書き上げた一冊だが、近年、わがここととしてフェミニズムに親しみ始めた若い女性にも手に取って欲しいと寺尾さんは言う。

 

これは日本人女性の歴史として知っておかなければならないことがたくさん書かれているのだろうと思います。ちょっと気合いを入れて読んでみたいと思いました。

 

 

 Amazon内容紹介より

終戦直後、満洲や樺太などにいた軍人や民間人など60万人近い日本人がソ連によって連行された「シベリア抑留」。その中に数百人から千人近い女性捕虜が存在したことは、長く歴史の影に埋もれていた。関東軍の陸軍病院で勤務していた従軍看護婦や軍属として働いていたタイピスト、電話交換手、開拓団の民間女性、そして受刑者たちが、極北の地シベリアに送られていたのである。その中には「女囚」として10年を超える抑留生活を送った女性や、日本に帰る場所もなく異国の地で人生を全うした者もいる。帰国を果たした女性たちにとっても、故国の人々のまなざしは決して温かいものではなかった。
戦後70年以上、長く沈黙を守ってきた女性たちをインタビューすることに成功し、2014年にNHK・BS1スペシャルで放送されたドキュメンタリー「女たちのシベリア抑留」は、文化庁芸術祭賞優秀賞、放送文化基金賞奨励賞、ATP賞テレビグランプリ優秀賞、ギャラクシー賞奨励賞、NHK放送総局長特賞など、その年のドキュメンタリー部門の賞を総なめにした。その番組を担当した女性ディレクターが綴る本格ノンフィクション。ロシア側から初めて提出された女性抑留者の記録「登録簿」の内容も明らかになる。

 

 

 

 

2冊目です。

 

火山はめざめる:はぎわらふぐ
火山はめざめる (福音館の科学シリーズ)

火山はめざめる (福音館の科学シリーズ)

 

 

カジュアル読書のコーナーに掲載されていました。

 「噴火は怖いとみんな言うけれど、噴火で何が起きるのか、正確には知らない人も多いのではないでしょうか」とこの本の企画を担当した橋本氏は言う。

 

昔から幾度も繰り返されている火山。確かに言われている通り、恐れるばかりで、その実態を知らなかったりする。こうしたやわらかい雰囲気の科学の本で学べるのはありがたいですね。

 

 

 Amazon内容紹介より

東京のはるか南1000キロの西之島が噴火して大きく成長しました。ほかにも御嶽山、草津白根山、口永良部島など、火山の噴火は毎年ニュースになります。
ひとことで噴火と言いますが、その様式はさまざまです。ドンと大砲を撃つような爆発、火口からゆっくりと流れ出す溶岩、きわめて危険な火砕流など、いろいろあります。同じ火山でも、噴火の様式と大きさは毎回異なります。この本では過去に何度もめざましく噴火した浅間山を取り上げて、噴火とはどういうものかをわかりやすく伝えます。実際に起きた噴火の光景を地質学だけでなく歴史学の視点も取り入れて絵に表現しました。当時の生活風景のなかの噴火を描きました。圧巻は2万5000年前の山体崩壊。山そのものが崩れてしまい、前橋市や上田市まで土石なだれが届きました。恐ろしいと感じる火山の噴火も大自然の営みのひとつ。火山が埋め立てた土地の上で私たちは暮らしています。

 

 

 

 

 

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三冊目はこれ。

 

むかしむかしあるところに、死体がありました。:青柳碧人
むかしむかしあるところに、死体がありました。

むかしむかしあるところに、死体がありました。

  • 作者:青柳 碧人
  • 発売日: 2019/04/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

「売れている本」のコーナーで紹介されていました。

書評は吉野仁(書評家)さん。

昔ばなしならでは語り口調のせいもあり、殺人事件の生々しさは薄められ、読みごこちがいい。人を喰ったような題名や本のカバーイラストから醸し出されるパロディーのおかしさも加わり、むしろ愉しみながら頁をめくっていく感じだ。と、吉野氏。

 

 

昨年からすごく気になっていた一冊。五月女ケイ子さんのイラストがあれば、パロディさは倍増すること間違いなしと思っています。

 

 

「BOOK」データベースより

鬼退治。桃太郎って…えっ、そうなの?大きくなあれ。一寸法師が…ヤバすぎる!ここ掘れワンワン埋まっているのは…ええ!?昔ばなし×ミステリ。読めば必ず誰かに話したくなる、驚き連続の作品集!

 

 

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ハードな歴史ものからパロディまで、今週も様々なジャンルから魅力的な本が掲載されていました。外出が難しくなっている昨今、この機会を利用して、読み逃している本を読む期間とするのも良いかもですね。

 

今週はここまでです。