えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【朝日新聞書評】2020年6月6日掲載分ピックアップ

 

 

毎週土曜日に掲載されている朝日新聞書評欄から、気になったものをピックアップして掲載しています。毎週、幅広いジャンルが紹介されていますが、あくまでも私自身が「気になる」という視点で選んでいます。読書リスト的なページです。

 

今週はどんな本が登場しているのでしょうか?見て行きましょう。

 

 

冊目はこれ!

 

惚れるマナー(単行本)

 

 

 書評は押切もえ(モデル・文筆家)さん。

 マナーとは行儀や作法のことで、お互いが気持ちよく過ごすための心遣いとされている。親や目上の人から教えられたマナーは身に染みついているが、年齢を重ねる中で知る礼儀はたくさんあり、急速に変化する時代の中で日々新たな作法も生まれている。メールの挨拶文やSNSの投稿一つにしても、マナー違反になっていないか調べることも少なくない私には、新たな発見がいくつもあった。とくに文化のまったく違う海外でのマナーには、笑わせられながらも頷いてしまうものが多かった。━━書評一部引用。

 

 

Amazon紹介文より

人の家のトイレ作法から物忘れの誤魔化し方まで……芸人や作家が日常の小さな悩みと格闘するエッセイ集。マナーの難問が大人を磨く。

 

 

以前、「考えるマナー」を読んだのですが、こちらは「マナー」に関するシリーズになるのでしょうか。今回もいろいろな方が書いているんですねぇ。特に松任谷正隆さんのお名前があがっていて興味津々です。対談とかは読んだことがありますが、このようなエッセイはなかなか珍しいのではないかな。野沢直子さんのお名前も。これはちょっと見逃せません!

 

 

 

2冊目です。

「新書」のコーナーで紹介されていた本になります。

 

現代アートをたのしむ:原田マハ・高橋瑞木

 

  「BOOK」データベースより

 「わからない」が「面白い」に変わる現代アートのはなし。『楽園のカンヴァス』『ジヴェルニーの食卓』の著者・原田マハ、水戸芸術館現代美術センター主任学芸員・高橋瑞木が新しい世界への扉を開く! 

 

 

マハさんのアート関係本、1年に何冊くらいあるんだろう?ってくらい、次々と出版されていますね。はじめは追っていましたが、すでに脱落、追えなくなりました。本書は現代アートということで、その価値や存在意味を理解するのが難しいと言われがちの作品の楽しみ方を伝授してくれているそうです。

  

 

 

冊目はこれ。 

 

建築の東京:五十嵐太郎

建築の東京

建築の東京

 

 

 書評は長谷川逸子(建築家)さん。

70年代の華やかな公共建築は、一握りのエリート建築家のもので、若手は小さな住宅の仕事しかなかった。私の世代の建築家が公共建築を設計できるようになったのは80年代で、実績や組織の規模を問わないコンペが各地で催され、建築家が積極的にプログラムを提案し市民と協働できた。━━━━書評一部引用

 

 

Amazon紹介文より

平成から令和へ。オリンピックを前にして東京はいかに変貌したか? 一貫して都市の「メタボリズム」を重視し、「すぐれた建築が壊されるとしても、その後に志のある建築がつくられるなら必ずしも反対しない立場」をとる著者が近過去に登場した建築=景観、丹下健三・岡本太郎以後の建築家・アーティスト双方による東京計画・未来都市の系譜、各種メディアのなかの東京を検証する。

 

 

なるほど、建築業界もこの数十年で動きが結構あったっぽいですね。今もなにかと話題になる建物は大物建築家のものが多いですが・・・。本書は新たな風を運んできてくれる新世代に期待を込めての一冊でもあるんじゃないかなぁと感じます。ここから100年、東京はどこまで変貌していくのか、知りたいことはたくさんあります。

  

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今週はなにか「見とれるもの」が集まった気がします。そろそろ美しいものを見たいなぁ。

図書館もやっと予約を入れられるようになりました。これまで溜め込んでいた「読みたい本のリスト」から少しずつ予約を入れたりする日々です。どんなことがあっても、新しい本が常に出版されるのは嬉しいことです。

ということで、今週はここまで。それではまた来週!