青少年読書感想文全国コンクールの課題図書を取り上げてみたいと思います。
夏休みの宿題と言えば読書感想文。いまでこそ読書レビューのブログを日々更新していますが、昔はこの宿題が好きではなかったなぁ。何がって、指定された本限定っていうのに拒否反応。この課題図書を目にするたびに、遠い昔の苦い記憶が呼び起こされます。
今は、この課題図書の本の中にたくさんの素晴らしい本があることを知り、毎年この中から数冊読んでみたりしています。大人になると「なるほど、選ばれているだけのことはある」と、満足な読書時間が得られています。
さて、今年はどんな本が課題図書になっているのでしょうか?
今回は中学の部と高校の部を見て行きます。
(あらすじはAmazonから引用しています。)
- 中学の部
- 天使のにもつ:いとうみく
- 11番目の取引:アリッサ・ホリングワース
- 平和のバトン:弓狩匡純
- 高等学校の部
- 廉太郎ノオト:谷津矢車
- フラミンゴボーイ:モーパーゴ・マイケル
- キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン:マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ
中学の部
天使のにもつ:いとうみく
なんも考えてないんだ。あいかわらずアホだよなあ、風汰って。風汰って、いーかげんなのか、まじめなのか、ビミョーだよな。ふうたくん、すき。ふーたくん、またおこられたー。斗羽風汰君、おもしろい子ね。中学2年、斗羽風汰。職場体験先は、保育園デス!
11番目の取引:アリッサ・ホリングワース
アフガニスタン難民のサミと祖父の生きる術であり、心の拠り所だった伝統楽器ルバーブが奪われた! 買い戻すには1か月以内に700ドルが必要だ。サミは友だちの助けを借りて自分の持ち物で物々交換を始める。希望と友情の物語。
平和のバトン:弓狩匡純
「このままでは原爆のことが忘れられてしまう」と、勇気を振りしぼって話しはじめた被爆体験証言者の記憶を、広島市立基町高校創造表現コースの生徒たちが一年をかけて油絵に描いて記録する、『次世代と描く原爆の絵』プロジェクト。証言者と密に接することで、平和な広島で今を生きる高校生たちが戦争や原爆を見つめなおしていくさまを綿密に取材して描いた、平和について考えるノンフィクション。
高等学校の部
廉太郎ノオト:谷津矢車
最愛の姉の死、厳格な父との対立、東京音楽学校での厳しい競争、孤高の天才少女との出会い、旋律を奏でることをためらう右手の秘密。
若き音楽家・瀧廉太郎は、恩師や友人に支えられながら、数々の試練を乗り越え、作曲家としての才能を開花させていく。そして、新しい時代の音楽を夢みてドイツ・ライプツィヒへと旅立つが……。「西洋音楽不毛の地」に種を植えるべく短い命を燃やした一人の天才の軌跡を描き出す。時代小説家最注目の俊英が、ついに新境地・明治へ!
フラミンゴボーイ:モーパーゴ・マイケル
歴史のひとこまを力強く描く感動作品。
一人のイギリス青年が、一枚のゴッホの絵をきっかけに訪れた南仏カマルグで、原因不明の高熱におそわれ動けなくなる。辺りにはフラミンゴが無数飛んでいた。気を失った後、助けられた家で不思議な話を聞くことになる。第2次世界大戦の末期、南仏の田舎町カマルグにもナチスはやってきた。そこで何が起きたのか………?それは、フラミンゴと話ができる不思議な力を持つ少年とロマの少女の物語だった。
キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン:マーク・アロンソン&マリナ・ブドーズ
写真……それは、生き延びるための切符だった。
激動の1930年代、スペイン内戦を世界に伝えた二人のカメラマン、ロバート・キャパとゲルダ・タロー。カメラを武器に危険な革命の前線に身を投じた、若き二人のドキュメンタリー。キャパはゲルダに写真を教え、ゲルダはキャパを戦場カメラマンとしてプロデュースした。
夢と理想にあふれた二人の素顔を貴重な写真とともに描いた一冊。
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感想文を書かなくてもよい大人の夏の読書。気軽に手に取ってみて、自分に合いそうだと思ったら、是非!一度読むと、毎年この課題図書が結構気になってきますよ(笑)