えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【ラジオ】自転しながら公転する:山本文緒<中瀬ゆかりのブックソムリエ>2020年10月8日放送 

 

 

 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2020年10月8日放送分

 

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。

 

 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

 

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?

早速見て行きましょう。

 

自転しながら公転する:山本文緒

 

 

■著者略歴

1962年神奈川県生まれ。OL生活を経て、人間関係の繊細なずれから生じる喪失、慈しみをテーマに作家活動を続け、現在に至る。『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞を、『プラナリア』で第124回直木賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 再婚生活 私のうつ闘病日記 (ISBN-13: 978-4041970164)』が刊行された当時に掲載されていたものです)━Amazonより

  

内容

東京のアパレルで働いていた都は母親の看病のため茨城の実家に戻り、地元のアウトレットのショップで店員として働き始めるが、職場ではセクハラなど問題続出、実家では両親共に体調を崩してしまい……。恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなこと無理! ぐるぐる思い惑う都の人生の選択から目が離せない、共感度100%小説。━━Amazonより

 

 

 

 今週は小説です。

 

中瀬さん:

山本文緒さん、私、本当に大好きな作家で特に「恋愛中毒」はバイブルとして書棚の一番いいところに置いてある、そういう方なんです。そんな山本さんの7年ぶりの長編小説です。やっぱり山本文緒、待ってて良かった、面白い小説が出た!っていうので、是非紹介したい。

 

都は仕事、結婚、介護など悩み多き32歳。母の体調悪化のため実家に戻り、アウトレットショップで働くことに。そこで出会ったのが貫一。貫一は魅力のある男性で、本書のタイトルもぐるぐると悩みの中にいる都に貫一が言った言葉から。

 

中瀬さん:

私、料理が出来て、読書が好きな男の人ってポイントが高いんです。ただ貫一は、経済的には不安定なんですけどね。最初は感じの悪い出会い方だったけど、都と同じように私も貫一に魅かれて行った。

 

恋愛小説でもありながら、人生小説でもあるし、同じような問題、仕事、結婚、介護とか、必ずどれか2つくらいセットでみなさん悩んでいると思うのです。

都も決してパーフェクトな女性ではない。買い物をたくさんする反面、貫一は質素に暮らす。だけど、会話はすごく合う。この感じも解かるし...。

 

この小説ってすごくチャーミングで、冒頭から最後の「あっ」というところまで、わりと分厚い本なんですけど「終わらないで」って。ずーっと読んでいたい本だった。

 

中瀬さん:

本当に大切な小説に出合えたなって。私は年齢はだいぶ違いますけど、この32歳の感覚っていうのは、私の中に今でもちゃんとあるんですよ。だから、いくつの人でも共感できる小説だと思います。

 

自転しながら公転する

自転しながら公転する

  • 作者:山本 文緒
  • 発売日: 2020/09/28
  • メディア: 単行本
  

 

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小説を読んでいて、あの頃の自分を見ることって結構あると思います。中瀬さんの言う、「32歳の時の自分の感覚」が自分の中にあるっていうのは物凄く解ります。そんな自分の感覚を呼び戻してくれそうな1冊ですね。正直、アラサー小説だから今回はいいかな?ってラジオを聴くまでは思っていたのですが、中瀬さんの一言で俄然読みたくなっちゃいました。もう、本当にオススメ上手なんだから!(笑)

 

次回のブックソムリエは10月15日です。

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

 

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中瀬さんはTOKYOMXTVの5時に夢中!でもエンタメ番付のコーナーをお持ちで、そちらで紹介された本や映画も、姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。

ではまた!