えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【新聞】新聞書評・気になる一冊「本音の置き場所」:バービー(朝日新聞:2020年12月12日掲載)

 

 

毎週土曜日に掲載されている朝日新聞書評欄から、気になったものをピックアップして掲載しています。毎週、幅広いジャンルが紹介されていますが、あくまでも私自身が「気になる」という視点で選んでいます。読書リスト的なページです。

 

本音の置き場所:バービー

 

 

内容

「おっぱいがくっついている私」を、“人”として認めてほしいだけなんだ。「最も信頼が置ける言葉をもつ芸人」のひとり、フォーリンラブのバービー処女作。一言一句、自分の筆で、自分の言葉で、あふれる本音を書き、FRaU webで280万PV突破の人気連載を単行本化! 11月4日放送の日本テレビ系「news zero」でも話題!バービーが生み出された思い出の料理コラムにレシピ、読者からのお悩みに本気で答えるお悩み相談も収録!

ジェンダーによるギャップ。
自分のカラダなのに女の部分に馴染めない気持ち。
料理することへの他人からの目線。
キャラ設定にもがき苦しむ日々。
体毛をなくすことへの執着。
親子の関係。
いじりと自虐。
東京と地方。
女子が共感せずにいられない文章の数々。「えっ! バービーって、こんなこと考えてるんだ」という驚きと感動が満載です!

━━━Amazonより

 

 

  

 

最近のバービーさんはお笑いだけでなく、ラジオのお仕事や、故郷の町おこしをするために、北海道へ行ったり来たりしていたなんてことも聞いていた。ずいぶんと活動の幅を広げているんだなぁ、エネルギッシュな方だなぁと感じていました。そこに今回の本の出版。勢いがありますねぇ。本書で一番書きたかったことは「ジェンダー」に関することだそう。これもまたちょっと意外な感じだ。「著者に会いたい」のコーナーでは、彼女の体型に関することが取り上げられている。ありのままの自分の体を受け入れることについて、彼女は言うだけでなく、実際下着メーカーに企画を持ち込んでプロデュースしたそうだ。お笑いの場では見えない彼女の骨太な生き方がそこにある。バービーさんを知るのに最適な一冊になるだろう。

 

本音の置き場所

本音の置き場所

  • 作者:バービー
  • 発売日: 2020/11/05
  • メディア: Kindle版
 

 

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ジワジワと各地に広がっていくコロナ。GO toもこのまま継続されるそうで、ただただ感染拡大の数字を見ているだけの雰囲気がなんとも不気味です。ニュースで流れる病院内の様子、患者の様子、どちらも大変な状況であることを知っているはずなのに、やっぱり経済優先なのですね。先日、首相が対談しているものを観ましたが、そこには明るい兆しがひとかけらもなかったことに絶望。

それでは引き続き、みなさんお気をつけて。また来週!