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おれたちの歌をうたえ:呉勝浩/インタビュー【王様のブランチ・BOOK】2021年2月27日

 

 

 

王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。

 

2021年年2月27日分はこちら!!

 今週の特集は呉勝浩さんの「おれたちの歌をうたえ」です。

 

おれたちの歌をうたえ:呉勝浩

 

 ■内容

「あんた、ゴミサトシって知ってるか?」
元刑事の河辺のもとに、ある日かかってきた電話。その瞬間、封印していた記憶があふれ出す。真っ白な雪と、死体――。あの日、本当は何があったのか?友が遺した暗号に導かれ、40年前の事件を洗いはじめた河辺とチンピラの茂田はやがて、隠されてきた真実へとたどり着く。
『スワン』で日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞を受賞。圧倒的実力を誇る著者が、迸る想いで書き上げた大人のための大河ミステリー。
━━Amazonより

 

■著者について

1981年青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。2015年『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。17年には『白い衝動』で第20回大藪春彦賞を受賞した。他にも吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞の候補になるなど、話題作を発表し続けている。著書に『ライオン・ブルー』『ロスト』『蜃気楼の犬』『マトリョーシカ・ブラッド』『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』『バッドビート』がある。━amazonより

 

河辺と茂田を謎解き役にした理由は?

 

呉さん:

茂田はそこまで重きを置かずに書いたんです。茂田は一時期一緒に暮らしたサトシに過去があることを知っていく。サトシが人生を持っていたことを知っていく。そこをちゃんと膨らまして落としどころを見つけないと、この物語は完結しないし、僕が書きたかったものにならないなっていうのが、段々わかって来るんです。

 

(ここで内容一部紹介)

 

 

 

 

1年を超える執筆期間の中で一番苦労した時期は?

 

呉さん:

間違いなく昨年の4月ですね。コロナが拡がって、世の中が転換しようとしていた時に、(コロナ以前の)2019年の話をしている、俺は一体何を書いているんだろうという風になってしまって、精神的にすごく落ち込んだ。半月くらいは一文字も書けなくなってしまって、ずっと家に引きこもって、ピザばっか食っていました。

 

アイデアがひらめいて来る間まで、もう未来なんていらねぇよと、どうせ世の中終わるんだろうと思った人間が、未来は必要だよなとか言い始めるんですよ。この作品をなんで書くのかって言うのは、「やっぱり未来につなげるためにか書きゃいけないでしょ。」と、わりそこではっきり見えたんですよね。精神的にどん底までいっても、無駄ではなかった。

 

過去から現在、そして未来へ。時を超え真実を追い求める壮大なミステリー。

おれたちの歌をうたえ

おれたちの歌をうたえ

  • 作者:呉 勝浩
  • 発売日: 2021/02/10
  • メディア: 単行本
 

 

 <感想>

年単位でひとつの作品を書くということの大変さがとても伝わりました。書き始めたときと状況がガラッと変わってしまったなかで書き続けることは、本当につらかっただろうなと。作家はどこにいてもどんな状況でもペン一つあれば...的なことを想像していましたが、そうじゃないんですねぇ。とにもかくにも、呉さんにとって、大きな意味のあった大作。注目です!

 それではまた来週!

 

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