王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2021年年4月3日分はこちら!!
今週の特集は「つまらない住宅地のすべての家」津村記久子さんです。
あるヘラジカの物語:鈴木まもる
■内容
多くの野生動物の姿を写真におさめた星野道夫は、1996年、事故によって世を去りました。 同じ動物好きとして、星野道夫と親交のあった鈴木まもるはある夜、星野の遺した2頭のヘラジカの写真を夢に見て「絵本を創ろう」とひらめき、アラスカに飛びました。そしてできあがったのが、この絵本です。
大自然で暮らす動物たちの壮絶なドラマと、生命のつながりを描いた絵本。━━Amazonより
■著者について
1952年、東京生まれ。画家、絵本作家、鳥の巣研究家━「BOOK著者紹介情報」より
━━うしろに見たことがないものがたくさん見えているんですけれども?
鈴木さん:
鳥の巣とかいろいろあるんですけど、はい。鳥の巣と言えば鳥さんの家だと思っている方が多いけど、そうじゃなくて、卵を産むときに作って、ヒナが巣立つともう使わない。
(世界を旅して集められた鳥の巣が飾られています。)
鈴木さん:
寒いところだと、羊の毛で出来ている鳥の巣とか、いろんなのが出て来る。寒い地域なんで、羊さんの毛をとってフェルト状にする。食べられないようなところに作る。
━━物語を描くきっかけは?
鈴木さん:
この場面(絵本を開き)が、夢に出て来たんですよ。それで、ああ、星野くんが撮った写真の絵本を作ろうと思った。夜中に目が覚めて.....それからですよ。
(ここであらすじを紹介)
━━ドキュメンタリーを見ているような....
鈴木 さん:
かなりね、壮絶なことがあったからこそこうなった。定点観測で3場面同じ構図で描いている。子どもたちが「コワイ」「残酷だ」と思わないように。自然の淡々とした変化をいかに描いていけるか、納得のいく表現ができるまで描いた。
絵本は小さい子から読める世界だと思うんですよね。大人の人が見てもたえられるものでないといけないし、小さいお子さんが見てもわかるって言う気持ちで作ろうとは思っていました。
ぜひ、親子で読んで欲しい大自然の命のつながりが描かれた絵本です。
<感想>
ひと目見て、とてもお優しそうな方だと分かる雰囲気の鈴木さん。アトリエはちょっとした異空間でした。夢のお告げでしょうか。こういう風に作品を作るというきっかけがあるのだなぁと興味深く拝見しました。
それではまた来週!
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