えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【ラジオ】キリギリスのしあわせ:トーン・テレヘン<中瀬ゆかりのブックソムリエ> 2021年5月27日放送 

 

 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2021年5月27日放送分

 

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。

 

 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

 

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?

早速見て行きましょう。

 

キリギリスのしあわせ:トーン・テレヘン

 

 

■著者略歴

1941年、医師の父とロシア生まれの母のもと、オランダ南部の島に誕生。ユトレヒト大学で医学を修め、ケニアでマサイ族の医師を務めたのちアムステルダムで開業医に。1984年、幼い娘のために書いた動物たちの物語『一日もかかさずに』を刊行。以後、動物を主人公とする本を50作以上発表し、文学賞を多数受賞。オランダ出版界と読者の敬愛を一身に集めている。『ハリネズミの願い』で2017年本屋大賞翻訳小説部門受賞。おもな作品に『きげんのいいリス』『おじいさんに聞いた話』。━━新潮社著者プロフィールより

内容

森のはずれにあるキリギリスのお店、看板にはこう書かれていた。〈なんでもあります(太陽と月、星以外)〉
森のはずれの川のそばにあるキリギリスのお店には、どうぶつたちのほしがるものが〈なんでも〉ある。五本脚の椅子、なくならないケーキ、着替え用のうろこや羽毛、〈絶望〉や〈時間〉まで……。生きにくい時代にありのままであることを肯定し、そっと励ましてくれる『ハリネズミの願い』に続く大人のためのどうぶつ物語第三弾。━━Amazonより

 

 

 

中瀬さん:

 オランダでめちゃくちゃ愛されている作家です。「ハリネズミの願い」、それと「きげんのいいリス」というものも書いている。これらは大人のための動物物語3部作で、テレヘンさんはその中でこの本が一番好きだと言っています。

 

傑作揃いのこの3部作なんですけれども、全く独立したもので、それぞれ動物が主人公になっている。今回はキリギリスがお店をやっている。森の外れで窓に大きな文字で「なんでもあります」「太陽と星、月以外」と書いてある。それ以外は本当になんでもあるんです。

 

親切で働き者のキリギリスのお店には、毎日動物たちが次々とやって来る。その動物たちが我儘なものを欲しがるんですよ。例えば、助け舟を出してくれるテーブルが欲しいとか、食べても食べてもなくならないケーキが欲しい、毛虫とかはソックスが欲しいとか言ってやって来て、最初は「赤がいいよね」って全部の足にブワーッとはめるんですけど、「やっぱりストライプの青がいいや」って履き替えて、次は「黄色」と、ものすごい数のソックスが山積みにっていって...って、わがまま放題するんですけど、キリギリスは嫌な顔ひとつせず、ちゃんと出してくる。キリギリスは本当に親切でいいヤツなんでよ。

 

支払いとはどうなっているのか?と聞くと、支払いとかは扱ってない...みたいな、どうもみんな金も払わず帰って行ってるような。買いに来てるのか、取りに来ているのか分らないみたいな感じなんですけれども(笑)

 

(ここで色々な動物たちの欲しがったものを紹介)

 

中瀬さん:

こんな店があったら、いろんなものを買いに行きたい。通販とかで買うのもいいけど、やっぱりこうやって仲間の店にいって会話しながら買っていくという原点みたいなものもある。

 

 59編の物語。毎回こんなパターンがあったんだ!って言うテレヘンさんの優しい視点と、優しいだけじゃない非常に深い視点で描かれていて、まさに大人のための寓話で毎日これを読んで寝るだけでなんかいい夢を見れそうな、そっと励まされるようなそんな物語が詰まった素晴らしい一冊です。一生枕元に置いておきたいような本です。

 

キリギリスのしあわせ

キリギリスのしあわせ

 

 

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<感想>

 ほー、3部作だったのですね。「ハリネズミの願い」はすごく流行っていて、パラパラと立ち読みした記憶がありますが、特に印象に残ってない。けど、今回色々話を聞いて、この本から読んでみたいと思いました。こういう本のレビューは語るのが難しいだろうなあ。どこまで話すかその匙加減がね。なんとなく中瀬さん、慎重に語っている雰囲気だったけど、垣花さんがキリギリスの変化とか話しちゃってたね笑)まぁ、59編もあるのだから差支えはないか。

 

来週は中瀬さんお休みで、次回は6/10です。

それでは、また再来週!

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

 

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中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。

ではまた!