えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【ラジオ】<中瀬ゆかりのブックソムリエ>おとなもこどもも沈没船博士の本が話題! 2021年7月29日放送 

 

 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2021年7月29日放送分

 

f:id:uzumaki-guruguru:20210624095835p:plain

 

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。

 

 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

 

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?

早速見て行きましょう。 

沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う:山舩 晃太郎

 

■著者略歴

1984年3月生まれ。2006年法政大学文学部卒業。テキサスA&M大学・大学院文化人類学科船舶考古学専攻(2012年修士号、2016年博士号取得)船舶考古学博士。合同会社アパラティス代表社員。テキサスA&M大沈没船復元再構築研究室研究員。西洋船(古代・中世・近代)を主たる研究対象とする考古学と歴史学の他、水中文化遺産の3次元測量と沈没船の復元構築が専門。━━新潮社著者プロフィールより

 

内容

恋人や家族が戯れる海の底で沈没船を探すロマンチスト。それが水中考古学者だ。今日は地中海、明日はドブ川。激アツの発掘デイズ。
英語力ゼロなのに単身渡米、ハンバーガーすら注文できず心が折れた青年が、10年かけて憧れの水中考古学者に。その日常は驚きと発見の連続だった! 指先さえ見えない視界不良のドブ川でレア古代船を掘り出し、カリブ海で正体不明の海賊船を追い、エーゲ海で命を危険にさらす。まだ見ぬ船を追うエキサイティングな発掘記。━━Amazonより

 

以下、番組内の話をざっくりと抜粋しています。

中瀬さん:

今回この本で私も水中考古学者のすごい実態を知ることができました。名前に「船(舩)」が入っているのがまたすごいんです。

かたい本なのかなって思われるかもしれませんが、いえいえ、かなり笑える、かなりびっくりする本。最近貴重な沈没船の水中遺跡っていうのがすごい勢いで発見されているんですよね。これはもちろん探査機器とかがすごく進歩して、あとスキューバダイビングが浸透してダイバーが見つけるってケースもあるんです。

ギリシャ界隈では58隻も沈没船が見つかったこともある。ユネスコは少なく見積もっても世界中には100年以上前に沈没した船が300万隻は沈んでいるという指標を出している。海難事故は毎年100件以上起きていて、このペースが変わらなければ、日本単独だけでも10万隻あったという計算。だからまだまだ大量の沈没船が世界中にあると考える。

こういう沈没船や水中に眠っている遺跡を発掘し研究するのが水中考古学者。水中遺跡は陸のものより保存状態が良いケースが多いそう。地上だとボロボロになってしまうが、水中はそうではないと。

 

 

 

中瀬さん:

もともと筆者は野球一筋で、野球選手になるためにずっと野球をやって法政大学に行くんですけど、ある時突然水中考古学者になりたいって言って渡米するんですね。でも、英語力はゼロ。だからハンバーガーすら注文できない。そんな英語力で博士になるんですからすごですよ(笑)「沈没船見つけたら一攫千金ですね」とかいろいろ言われるらしいんですけど、それは違って、トレジャーハンターは世界に意外にたくさんいて、そういう人たちに荒らされたり、持ち帰られたりする。

また、「発掘恋愛症候群」など発掘者同士で若い人たちの間で勃発したり、それによって共同生活が険悪になったりとか、人間関係が意外に研究を妨げたりもするそう。

(そのほかのエピソードも紹介)

先生のキャラもすごいし、こんだけ何もできなかった先生があっという間に世界が注目する先生になっていく、そのサクセスストーリーもすごく面白い。今は世界中を飛び回って、ほとんどクロアチアにいらっしゃったりするらしいんですけど、そのエキサイティングさが伝わって来る。

彼はお金とかじゃなく、この仕事が本当に大好きだということが伝わって、、ロマンなんですよ~~。だから私、惚れそうになったんですよ(笑)

ちっちゃなお子さんは無理かもですが、高校生ぐらいは全然大丈夫なので、夢を追うってことがどれだけ素晴らしいことかというのを知ってもらいたいな。大人から若者までみんなに楽しんでもらいたい、そういうロマンが詰まった大変面白い本です。

***********

<感想>

すごいですね、突然の方向転換から、有名な学者へと方向転換!なんだかとっても羨ましい展開、まさにロマンです。中瀬さんからもこの本に書かれている様々エピソードが紹介され、思わず引き込まれてしまいました。垣花さん曰く「水中」の話だから涼しいそう(笑)確かに読んで涼しくなれる1冊ですね。課題図書にしてもいいくらいの内容なんじゃないかな?って感じました。それでは、また!

★過去のラジオ棚はこちらです。

*********

中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。

ではまた!