えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【王様のブランチ・BOOK】南杏子さんインタビュー<ヴァイタル・サイン>(2021年9月4日 )

 

 

 

王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。

 2021年年9月4日分はこちら!!

 今週の特集は、

ヴァイタル・サイン:南杏子

 ■内容

映画「いのちの停車場」著者、最新作!
二子玉川グレース病院で看護師として働く堤素野子は、31歳になり今後のキャリアについても悩みながら忙しい日々を過ごしていた。患者に感謝されるより罵られることの方が多い職場で、休日も気が休まらない過酷なシフトをこなすが、整形外科医である恋人・翔平と束の間の時間を分かち合うことでどうにかやり過ごしていた。
あるとき素野子は休憩室のPCで、看護師と思われる「天使ダカラ」という名のツイッターアカウントを見つける。そこにはプロとして決して口にしてはならないはずの、看護師たちの本音が赤裸々に投稿されていて……。心身ともに追い詰められていく看護師たちが、行き着いた果ての景色とは。
映画「いのちの停車場」やNHK連続ドラマ「ディア・ペイシェント」など、数々の話題作を送り出してきた、現役医師でもある著者の最新作!終末期の患者が多く入院する病棟で働く女性看護師の目を通して、医療現場の現実や限界をリアルに描いたエンタメ長編!患者さんに、最期まで笑顔でいてほしいから--━━Amazonより

 

■著者について

出版社勤務を経て、東海大学医学部卒業後、東京都内の大学病院などに勤務。 スイスへ転居後、スイス医療福祉互助会顧問医などを務める。 帰国後、終末期医療専門病院に内科医として勤務。 2016年、終末期医療を題材にした「サイレント・ブレス」で小説家デビュー。

 

━━普段は内科医としても働かれているそうですが、小説を書こうと思ったきっかけは?

 

南さん:

医師として働いているなかで、ちょっと息抜きをしたいと思いまして、カルチャーセンターで小説の教室に通い始めたのがきっかけです。最初はファンタジーとかSFを書いていたけど、全然だめで全く評価されなくて、(先生から)もっと切実なものを書きなさいと言われて、それで医療のものを書くようになった。

 

 

 

 

━━今作について

 

南さん:

死と隣り合わせで仕事をしてる看護師さんの苦しみや悲しみをリアルに書いた作品です。

 

━━看護師さんのお仕事がこんなにも大変なんだと、初めて知ることが多い。

 

南さん:

点滴を作る、薬の準備、採血など、ミスが許されないストレスフルな仕事の一方、乱暴な言葉を言われるなど様々なことが起こるんですが、そういったことにも耐えていかなければいけない。そこのところを看護師さんの目線で書くことで、実態が伝わるかなと思った。

 

(あらすじ紹介)

 

━━看護師の実態を書くきっかけは?

 

南さん:

看護師さんが点滴に消毒液を入れて、患者さんが亡くなってしまう事件がきっかけ。2018年の横浜市の事件。そこまで彼女を追い詰めてしまったものはなにかなと、すごく胸が痛い思いがして、他人のことじゃない、あの人は悪い、それでおしまいにはしたくなかった。追い込まれていった人たちとみんな地続きの人間なんだ、そんな気持ちで書きました。

 

━━過酷な現場で働く看護師を通して伝えたいことは

 

南さん:

追い詰められて追い詰められて、壊れてしまうものなら逃げてもいい.....ということも言いたかったですし、主人公の苦しみや悲しみを読んでいただくことで、一人だけじゃない、自分自身も大事にして生きていただければと思います。

 

看護師たちの生きざまと希望を描いた物語。

 <感想>

いやぁ、本当に看護師さんたちの働きぶりにはいつも頭が下がります。特に今は本当に大変な時期でもあるし、私たちが想像するよりずっとずっとストレスや疲労を抱えていると思います。南さんは初めて知った作家さん。というか、お医者が息抜きから小説を書き始め、それがこうして本になってしまうというのがスゴイなぁ。現場を知っているからなではのリアルな世界が覗けそうですね。

それではまた来週!

 

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