王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2021年年11月13日はこちら!!
赤と青とエスキース:青山美智子
■内容
2021年本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、新境地にして勝負作!
メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画(エスキース)」。
日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。
二度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。━━Amazonより
■著者について
1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。
大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。第28回パレットノベル大賞佳作受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞を受賞。『お探し物は図書室まで』が2021年本屋大賞2位に選ばれる。他の著書に『猫のお告げは樹の下で』『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』など。-Amazonより
━━なんて幸せな気持ちにさせてくれる1冊だろうって感じました。エスキースをタイトルにした理由とは?
青山さん:
物語に出てくる一枚の絵と言うのは、初めから設定として考えていた。美術書を読んでいたらエスキースという言葉が出てきた。本番を描く前にアイデアを練るというのが、私が書きたかった物語の軸になるなって感じた。エスキースという言葉を最初に持ってきた。タイトルが物語を決めてくれたみたいなところがあります。
━━終わりが見えているのなら、(私は)付き合わなくていいっていう考えなので、期限付きでも二人が愛し合っていく様子が優しくて悲しい。そこにグッときたんですけど。
青山さん:
恋愛に限らず、ルールのある関係っていうのはどういう風に二人を変えていくのかなと。ルールがあるからつながっていられる、逆にルールのせいで本音が言えないとか、動けないってこともあると思うので、そういうことはすごく意識しました。
━━結末に進んでいくと、物語が「あーつながった」という風に、、驚きました。
青山さん:
「つながり」がテーマなんですね。意識しているわけじゃないんですけど、つながってっちゃうんです。それって普段生きててもつながっちゃってんですよ。人と人って。だから、誰も不必要な人はいないし、いるだけで誰かの役に立っている、というのが私の根底に流れているテーマだと思います。
物語の結末にきっと大切な人が思い浮かぶ温かな愛の物語です。
********
<感想>
期限付きでお付き合いかぁ~~。なかなかの大人じゃなきゃ難しいそうだけれども、なにか素敵な物語のようですよ。
それではまた来週!
過去のテレビ棚一覧は、こちらからどうぞ!