えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

<中瀬ゆかりのブックソムリエ2022>「母の待つ里」浅田次郎-2月10日放送 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2022年2月10日放送分

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

 

 

母の待つ里:浅田次郎

■内容

日本が誇るストーリーテラー浅田次郎、5年ぶりとなる現代小説!
読者の意表をつく設定、家族も帰る場所も持たない還暦世代の「おひとりさま」を魅了する新しい故郷の形、母の抱く無限の愛情とその人生、細りゆく山村と最先端ビジネスの組合せ……。多彩な魅力を巧みに織り上げた、浅田文学の新たな名作。(Amazonより)

 

 

 

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

 

・浅田次郎の5年ぶりの現代小説。テーマはふるさと家族

・浅田さん自身は東京出身でふるさとはないとおっしゃっている。

コロナ禍だからこそ沁み入るるテーマ。

・東京に住む還暦世代の男女3人のそれぞれの視点から書かれた小説。

・ふるさとへ帰る彼ら。優しく迎え入れてくれる母親。しかしこの母親、実は誰なのか彼らは知らない

・こういったぬくもりは誰もが追い求めていると思う。

・読み終わったらツーーっと涙が流れた。そしてまずやったことは母親に電話をかけた。しょっちゅう喧嘩している親子だけど、「かあちゃんの声を聞きたい」って思い電話。この10年で一番良い電話ができた。それだけでもこの小説に感謝したい1冊だった。

 

■著者について

浅田次郎
1951年東京生れ。1995年『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞を受賞。以降、『鉄道員(ぽっぽや)』で直木賞、『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、『お腹(はら)召しませ』で中央公論文芸賞・司馬遼太郎賞、『中原の虹』で吉川英治文学賞、『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、『帰郷』で大佛次郎賞を受賞するなど数々の文学賞に輝く。また2015年に紫綬褒章を受章、2019年に菊池寛賞を受賞している。他の著書に『プリズンホテル』『天切り松 闇がたり』『蒼穹の昴』のシリーズや『憑神』『赤猫異聞』『一路』『神坐す山の物語』『ブラック オア ホワイト』『わが心のジェニファー』『おもかげ』『長く高い壁 The Great Wall』『大名倒産』『流人道中記』など多数。2011年から第16代日本ペンクラブ会長も務めた。(Amazonより)

 

<感想>

ほんと、中瀬さんのようにしばらくふるさとに帰れていない方は多いと思う。そういう方にとってはさらに沁み入る作品になることでしょう。本作の紹介は、先月の「5時に夢中!」のエンタメ番付でも紹介されていました。よかったらこちらも参考にどうぞ。

それではまた来週!

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。