王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2022年3月19日はこちら!!
刑事弁護人:薬丸岳
■内容
ある事情から刑事弁護に使命感を抱く持月凛子が当番弁護士に指名されたのは、埼玉県警の現役女性警察官・垂水涼香が起こしたホスト殺人事件。凛子は同じ事務所の西と弁護にあ たるが、加害者に虚偽の供述をされた挙げ句の果て、弁護士解任を通告されてしまう。一方、西は事件の真相に辿りつつあった。そして最後に現れた究極の存在とは……。(Amazonより)
■著者について
969年兵庫県明石市生まれ。駒澤大学高等学校卒業。2005年、『天使のナイフ』(講談社文庫)で第51回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。2016 年『Aではない君と』で第37回吉川英治新人賞を、2017年「黄昏」で第70 回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。連続ドラマ化された刑事・夏目信人シリーズ、『友罪』『ガーディアン』『告解』など多数の作品を意欲的に発表している。(Amazonより)
■薬丸さんの仕事場でインタビュー
薬丸さん:
ニュースやワイドショーなどのニュースを見て、実際起こった事件で、罪を犯した人を擁護する立場の弁護士は、どうしてこんな人を擁護するのだろうとか、ちょっとネガティブに捉えていた部分があった。しかしやはり刑事弁護の必要性や、重要さがあると気付かされた。
元刑事で犯罪者を憎んでいる立場が弁護をする、二人の主人公のキャラクターが決まって、これで面白いリーガルミステリーが出来るんじゃないかと。
―――本の中のセリフでもありましたけど「誰かがやらなければならないから、それが私というだけだ」。でもそこまでの精神に持っていける方じゃないとこのお仕事は務まらないんだろうなって。
薬丸さん:
そうですね、本当にタフな仕事だと想像します。
―――私でももしかしたら同じことをしてしまうかもしれない。そういった気持ちにもなりまして...。
薬丸さん:
止むに止まれず犯してしまう罪をこの作品で書きたかった。それでも過ちは過ち。
*弁護士の信念を描いた圧巻のリーガルミステリーです。
(出版社より)
■感想
薬丸さんの仕事場、すごい眺めの良いマンション?でした。大型のテレビもあって。作家さんの仕事部屋、これからもどんどん見てみたいものです。さて本作ですが、「どうしてこんな人を擁護するのだろう」―このご疑問、薬丸さんに限らず誰もが1度や2度、感じたことがあるだろう。同時に、凶悪犯を弁護する立場の仕事ってどういう感じなんだろう?と。薬丸さんが本書を書くに至ったきっかけは、私たちの持つ疑問と同じところからだったのですね。これはなかなか奥深い話なのではないかと思います。
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