王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2022年6月18日こちら!!
■朽ちゆく庭:井岡瞬
■内容
中堅ゼネコン勤務の父・陽一は仕事でトラブルを抱え、母・裕実子は勤め先の上司と不倫関係に。そして、中学生の真佐也は不登校が続く……。それぞれが秘密を抱える「家族」の行く末とは。壊れゆく家庭を描く“危険”なサスペンス長編。(Amazonより)
■著者について
1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー。著書に『代償』『痣』『悪寒』『不審者』『仮面』『奔流の海』など多数(Amazonより)
■インタビュー
―――引っ越しをきっかけに山岸家の問題が浮き彫りなってくる。この構成は結構こだわられたんですか?
井岡さん:
生活を新しくすると、何か変わるかもしれないって思うかもしれないんですけど、自分が変わらないと、いくら環境を変えても変わらないと思っていまして。彼らの行動を見守るように書いた。「あなたたちどうするの?」っていうのを問いかけながら。
「突沸」と言う言葉があるんですけど、お湯を静かな状態で100℃にしても沸騰しないことがあるんです。そこにほんの少し砂粒を入れると、爆発したみたいに沸騰するっていう現象がある。
あかりがその小さな砂粒で、傍から見ると静かなお湯に見えたところに(山岸家)に砂粒(あかり)を入れて問題が起き上がるのをイメージしたんです。
井岡さん:
傍から見ると問題がなさそうでも、実は中に入ってみるととても大きな問題を抱えている家族は多い。
―――その中を見る怖さを感じました。
井岡さん:
家族みんなが秘密を話し、素顔をさらけ出しているとは思えない。それぞれに秘密をもって陰で何かをやっている。どこの家庭でも起こり得ることかな。
*秘密を抱えた家族が行き着く衝撃の結末とは?その先にある家族の在り方を問う物語です。
■感想
確かに家族と言えども全てを知っているわけではなく、みんな何かしらの秘密をもっていことでしょう。それがちょっとしたことで晒された時...いやぁ~なんか怖いですね。井岡瞬さん、初めて拝見しましたがすごくいい声です(笑)作品もまだ1冊も読んだことがないのですが、サスペンスを選ぶときにはまずこれかなと思えた作品です。
それでは、また来週!
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