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【王様のブランチ・BOOK】村田紗耶香さんインタビュー<信仰>(2022月年6月25日 )

 

王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。

 2022年6月25日こちら!!

 

■信仰:村田紗耶香

 

■内容

■著者について

1979年、千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年、『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。2009年、『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年、『コンビニ人間』で芥川賞受賞。同作は累計発行部数100万部を突破した。その他の著書に『マウス』『星が吸う水』『タダイマトビラ』『地球星人』『殺人出産』『消滅世界』『生命式』などがある。(Amazonより)

■インタビュー

 

―――表題作「信仰」を書いたきっかけは?

 

村田さん:

Grantaというイギリスの文芸誌からオンラインで依頼をいただいて、その時なんとなく興味を持っていた「信じる」ということについて小説にしました。

 

 

 

 

村田さん:

主人公がだんだん暴走し始めて、「原価いくら?」「原価いくら?」といろんな人に言い始める。こんな人、ぞばにいたらやっぱりちょっとイヤだなって。主人公との距離がちょっと変わったというか。過剰に「現実」を「信仰」しようとしている。

 

―――昔から信じることに興味がありましたか?

 

村田さん:

今も過剰に小説を信仰してるような気がします。何を信じるのかって、その時によってどんどんズレていく。そういう自分が変だし面白いなって思っています。

 

―――何が正しいか分からなくなってしまいした。

 

村田さん:

自分も小説をかいているといつもそうなります。自分自身の頭が壊れる感じがする。そういう感じがする自分への実験がしたくて書いている部分もあるのかもしれない。

 

*信じるのことの危うさを突き付けらられる珠玉の物語です。

■感想

久しぶり村田さんを拝見。髪を切りなんかすごくお綺麗になった印象。しかし、しかし、相変わらずおっとりした口調ではありますが、お話の内容はしっかり村田ワールド、闇深さ全開です。それにしても「自分自身の頭が壊れる感じがする。そういう感じがする自分への実験がしたくて書いている」って!これまた村田さんならではのご発言。やはり村田紗耶香はひと味違う。

それでは、また来週!

 

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