毎週土曜日に掲載されている朝日新聞書評欄から、気になったものをピックアップして掲載しています。毎週、幅広いジャンルが紹介されていますが、あくまでも私自身が「気になる」という視点で選んでいます。読書リスト的なページです。
今週は「文庫この新刊!」からピックアップしました。
【ピックアップ】アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した:ジェームズ・ブラットワース
好奇心ポイント
強烈なタイトルに目が留まりました。コロナの時代になって、脚光を浴びる仕事になったAmazonやウーバーイーツ。本当にあっという間に広まった感がありますよね。その反面、トラブルの話も耳にするようになりました。実際、現場はどういった状態なのでしょう。タイトルからは殺伐としたものしか伝わって来ませんが、これは必ず日本でも起きること、いや、すでに起こっていることなのかもしれません。格差、低賃金、重労働。きちんと向き合うためにも、まずは現状把握をしておきたいものです。
内容
これは「異国の話」ではない
英国で〝最底辺〟の労働にジャーナリストが自ら就き、体験を赤裸々に報告。働いたのはアマゾンの倉庫、訪問介護、コールセンター、ウーバーのタクシー。私たちの何気ないワンクリックに翻弄される無力な労働者たちの現場から見えてきたのは、マルクスやオーウェルが予言した資本主義、管理社会の極地である。グローバル企業による「ギグ・エコノミー」という名の搾取、移民労働者への現地人の不満、持つ者と持たざる者との一層の格差拡大は、我が国でもすでに始まっている現実だ。
(Amazonより)
☞こちらも注目
フリーライターの著者が、中国で様々なアルバイトを体験する。
どんな仕事も順応性って大事だと改めて思う。
後記
安倍元首相の衝撃的なニュースを見てからずっと心がざわついています。なにか得体の知れない大きな不安に襲われている、この感情は一体なんなのかも処理できず、新たな情報を次々と耳に入れてしまった。さすがにこれはちょっと精神的にやられそうとニュースから離れ、本の世界に逃げ込んだ。選挙はどうなるのだろう。色々気がかりなことが絶えない週末。
ではまた来週!