王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2022年8月13日こちら!!
■その本は:ヨシタケシンスケ・又吉直樹
■内容
本の好きな王様がいました。王様はもう年寄りで、目がほとんど見えません。王様は二人の男を城に呼び、言いました。 「わしは本が好きだ。今までたくさんの本を読んだ。たいていの本は読んだつもりだ。しかし、目が悪くなり、もう本を読むことができない。でもわしは、本が好きだ。だから、本の話を聞きたいのだ。 お前たち、世界中をまわって『めずらしい本』について知っている者を探し出し、その者から、その本についての話を聞いてきてくれ。 そしてその本の話をわしに教えてほしいのだ」 旅に出たふたりの男は、たくさんの本の話を持ち帰り、王様のために夜ごと語り出した―。 お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹と、大人気の絵本作家ヨシタケシンスケによる、抱腹絶倒・感涙必至の本の旅!(Amazonより)
■著者について
又吉直樹
">1980(昭和55)年、大阪生れ。吉本興業所属のお笑い芸人。コンビ「ピース」として活動中。2015(平成27)年、「火花」で芥川賞を受賞。他の小説に『劇場』『人間』、エッセイに『第2図書係補佐』『東京百景』などがある。
ヨシタケシンスケ
1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表。
(新潮社著者プロフィールより)
■インタビュー
―――想像以上にこころを揺さぶらされ、本当に面白かったです。
又吉さん:
作って良かったです。
―――2018年、ヨシタケさんとの出会いについて
又吉さん:
(ヨシタケさんの作品が)凄い面白くて、どういう人がこうゆうものを作れるのかなとか、どう考えてこうなったのかな?すごく聞きたくて、それをご挨拶した時に最初に話した。
ヨシタケさん:
ふたりで本の話で盛り上がって、それを編集者が見ていて。それで読んでくれた人が、本を読みたくなるような本、本の本を作れないかってところで打ち合わせして作った。
ヨシタケさん:
最初に又吉さんがお話を書いて、ぼくがそれに絵をつけるって案もあったんですが、又吉さんのを読んで、「あ~こうしなくてよかった」ってすごく思った。文章でしか解らない絵にしようがないお話を又吉さんがたくさん出してきたのが今回一番面白かった。
又吉さん:
ヨシタケさんの絵は、文章のただの説明になっていない。プラスアルファが絶対にある。それが、プロだなって思いました。
―――何度も打ち合わせしたそう。
又吉さん:
ヨシタケさんが、幅を持たそうとされているのは感じた。そのメッセージを受け取って僕もどういう話が他にあるのかな?考えたりしましたね。
ヨシタケさん:
いいライバル的なものは確実にありました。でも、お互いの違いを尊重したうえでお互いを面白がるのは本当にうれしい。
又吉さん:
そうですね。綾部より全然しゃべりやすい(笑)
―――お互いの作品の中で一番好きな「その本」は?
ヨシタケさん:
いろんなゴリラが出て来る本の話があって、あれは衝撃を受けました。なんだこれって言う。
―――あれはどういったところからインスピレーションを受けたんですか?
又吉さん:
あんま覚えてないです。ゴリラ自体が結構好きで。困ったらゴリラに頼るところがある。
―――又吉さんのお気に入りの「その本」は?
又吉さん:
その本は評判が悪かったから始まる話があって、これがすごく好き。その本は自分の味方でいてくれるっていう関係性がめっちゃ好き。本が自分に並走してくれる感じ。ヨシタケさんはたまに「サボってもいいよ」って言ってくれる。頑張りすぎんでいいよって。それもまさにそうで。
ヨシタケさん:
ぼく、すごくサボるんですよ。「サボってもいいよ」って誰かに言って欲しいんですよね。ぼくは、自分に言って欲しいことを本に描く。
―――オチ、嘘でしょう!思わず笑ってしまいました。
ヨシタケさん:
ふたりの男が最後にどうなったら一番嫌かなって。
―――あのオチはヨシタケさんが考えた?
ヨシタケさん:
そうですね。
又吉さん:
凄い嬉しかった。最後まで読んでもう一回読んでもらうと「こういうことやったんや」って思ってもらえる。「その本は」を作った日々とも重なる。いろんなことを全部出してくれたなって感じました。
―――「その本は」だけで、ここまで旅が出来て、日常が来るのが楽しくなる本でした。
ヨシタケさん:
本当に読んだ方が、俺だったらこういう「その本は」ではじまる話があると面白いなとか、何か言いたくなったり、作りたくなってくれたら、作った甲斐があったなって。
又吉さん:
あんまり本を読む習慣がない人にもこの本に関してはすごく手に取ってもらいたいんですよ。「こんなアホなことも書いているんや」....きっかけになればいいなって。
■感想
出版業界を引っ張る、まさに今をときめくお二人が作った本。なんて贅沢な企画なんでしょう。お二人が作る本ということで、読者層もかなり広くなりそうですね。どんな内容なのか?興味津々です。早く読みたいなぁ~~。
それでは、また来週!
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