ここではEテレ「理想的本箱 君だけのブックガイド」で紹介された本を掲載しています。
■番組の内容
静かな森の中にある、プライベート・ライブラリー「理想的本箱」。 あなたの漠然とした不安や悩み、好奇心に答えてくれる一冊を、この世に存在する数えきれない本の中から見つけてくれる、小さな図書館です。 これから長い人生を生きていくあなたに素敵なヒントを与えてくれる本を、あなたの心に寄り添って一緒に見つけてゆきます。
■出演者
理想本棚主宰―吉岡里帆(俳優)
理想本棚司書―太田緑ロランス(俳優)
理想本棚選書家―幅允孝(ブックデレクタ―)
今回のテーマは
「ひどい失恋をしたときに読む本」です。
(以下、放送内で語られたポイント部分をコンパクトに記載しています)
お目出たき人:武者小路実篤
・武者小路の作品は人生の賛歌や人間愛を語った作家。
・思いを募らせすぎて空想の袋小路に迷い込んだ男の滑稽だがさわやかな話。
・自己肯定感でい続けられる、不思議な恋愛小説。
くまちゃん:角田光代
・人の数だけ失恋がある、ということを、これでもかと教えてくれる小説。
・いくつかの短編が入っている。振った誰かが次の話で誰かに振られるというリレー形式で繋がっていく。
掌の小説:川端康成
・掌編小説(短編小説よりさらに短い小説作品のこと)この文庫版には122編収録。
・大作家の一筆書き。
後記
どの本も面白そうでした。「失恋した時に読む本」ってことですが、武者小路実篤が登場するとは!かなり意外という感じでしたが、内容を知ると、なるほどなぁと思わされるものがありました。「お目出たき人」っていうタイトルの意味も腑に落ちるものが。ということで、様々な角度から選ばれた3冊ですね。失恋したら歌を聴く人も多いと思いますが、読書もなかなか良い気づきをもらえそうですよ。それでは、また来週。
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オーダーメイドのライブラリーというコンセプトの番組です。ミニドラマ(映像の帯)や、朗読、くわえて解説で本の紹介するので、大変内容がつかみやすく、作品がぐっと身近に感じられる番組です。老若男女問わず、誰が見ても楽しめると思います。