毎週たくさんの面白い本や話題の本が紹介されている王様のブランチのBOOKコーナー。1年間で約40作品が紹介されているそう。そのコーナーの1年の総まとめとも言える「ブランチブック大賞」。これまでの大賞作はその後、本屋大賞を獲得する作品も多いとのことです。
それでは、今年のブック大賞は.........
汝、星のごとく:凪良ゆう
■内容
その愛は、あまりにも切ない。正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。
ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。--Amazonより
著者の 凪良さんに、再びインタビューです。
---出版社に届く読書感想のはがき。実は200通以上届いてます。
凪良さん:
それはもう、すご嬉しいです。今回思った以上に幅広い年代の方に読んでいただけているみたいで、昔の恋人を思い出したとかね。
--本作を執筆する上で、心掛けたことは?
凪良さん:
人物に寄り添って書くこと。この話はあらすじだけ読むと結構よくある話。当たり前のことを当たり前に書く王道の物語をみんないまさら読んでくれるんだろうかっていう不安はすごくあった。でも、王道だからこそ絶対手が抜けない。暁美と櫂の心に寄り添っていくことでしか、読者さんの心には届かない。そこだけは逃げないでおこうと、一番気をつけていました。
---自分の選択肢、人生は誰が決めるでもなく自分自身が決めるってことを改めて感じました。
凪良さん:
自分の価値観で生きていくことの大事さ、自由さ、あと、自由には責任が伴う。自由に生きるってどういうことなのか。
---人生そのもの。いやぁ、、、でも読むのが苦しかった。読んでいるときはめちゃめちゃ苦しかったです。でも、前向きにさせらてもらいました。
凪良さん:
それはよかったです。悲しいままで終わらせてしまうと辛すぎちゃうので。
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凪良ゆうさん、おめでとうございます。
来年の直木賞の候補にもなっている作品だそうです。いろいろ可能性を秘めている作品なんですねぇ。今回インタビューしていた方、この本の内容を思い出してまた泣いていました。やぁーよっぽど感情移入できる内容だったのでしょうねぇ。
本書は8月にも紹介されている作品。その時のインタビューはこちら。
今年のBOOKコーナーはここまでです。来年も毎週たくさんの良書に出会えることを期待しながらこのコーナーを楽しみたいと思います。それではまた来年!