【王様のブランチ・読書LOVERS】藤ヶ谷太輔さんのオススメの本(2023年1月7日 )
王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
今週の特集は「藤ヶ谷太輔のオススメの3冊」です。
インタビュー
―――1か月に何冊本を読む?
藤ヶ谷さん:
多い時は月に3~4冊。楽屋とか空き時間とか、嬉しいですね。本読めるっていう。書店に行って買います。1ついいですか?本を検索する機械、あれ、めっちゃ分かりづらくないですか?自分で探して「あったー」ってやりたいけど、40分くらいやってます(大爆笑)
活字を読むきっかけになった本
世界から猫が消えたなら:川村元気
藤ヶ谷さん:
活字を読むのが遅かったので、27歳とか。本ってこんなに面白いんだって。
(この本は)新しい世界をくれました。ずっと動いているんです。物語が。これが何かなくなって、その代わりに自分が命を得る。っていう世界観が、全く想像したことがなかったので、面白いなって。
究極の恋愛本
傲慢と善良:辻村深月
藤ヶ谷さん:
究極の恋愛本だと思います。でも、入りはミステリー。
辻村さんの本が大好きで紹介したいんですけど、自分でしゃべるときに辻村さんの作品から学んだことが、散りばめられてしまっている、、ちょっと恥ずかしい。
―――この作品は恋愛観とか、結婚観とかちょっと変わって来る。
藤ヶ谷さん:
そうですよね。
友達が「なんでかわからないんだけど、ピンときたんだよね」とか。そんな時はだいたいこの本に書いてあることを言ってしまっていますね。「ピンとくる」っていうのはたぶんだけれども....とか。僕の言葉と言うより辻村さんの言葉を、ただのファンが言っている(笑)そうすると「その発想凄いね、さすがだね」ってなるんで、「まぁ、俺も本とか読んでいるし」って感じで言っていますけど。
友達に言いたいです。ほんとは全部ここに書いてあることです(本を見せながら)
―――辻村さんの作品って、すごく壁が薄い。だからどんどん没入していってしまいますよね。
藤ヶ谷さん:
めちゃめちゃ面白いですよね。お会いしてみたいんですよ。どうしてこういう作品を生み出すことが出来るのか?なんで辻村さん僕の気持ちを解っているんだろう。よくぞ言ってくださいました、自分のためにと(笑)
「普通」ってなに?って考えさせられた1冊
正欲:朝井リョウ
藤ヶ谷さん:
「普通」ってワードが言えなくなりますね。「普通」ってなんですか?って。
―――「多様性」の時代だから、「普通」が際立ってしまいますよね。
藤ヶ谷さん:
過半数のことを言っているのか?じゃ、少数派は普通じゃないのか?使うんだったら、ちゃんとした意味合いをもって使えますか?って。全然関係がないんですけど、高校生の恋愛バラエティが好きで、二泊三日の修学旅行する番組なんですけど、今の高校生は「普通に」ってめちゃめちゃ言うじゃないですか。「普通に好き」とか「普通に応戦している」とか。熱狂的でもない、冷めてもない(笑)
この本、普通に面白いんで是非読んでください(笑)普通に最高です。
感想
藤ヶ谷さんのこと、よく知らなかったのですが、独特のテンポのある方ですね。間の取り方が個性的で、ついつい耳を傾けてしまうというか。本日紹介のあった3冊のうち、朝井リョウさんの本は、私からもおすすめです。まさに「普通」って言葉を安易に使えなくなる1冊ですよ。よかったらレビューを読んでください。ということで、藤ヶ谷さんのおすすめは今をトキメク作家さんたちでした☆彡
それではまた来週!