王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2023年1月28日はこちら!!
■新川帆立『令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法』
■内容
通称:令和反逆六法――
六つのレイワ、六つの架空法律で、現行法と現実世界にサイドキック!
「命権擁護」の時代を揺さぶる被告・ボノボの性行動、「自家醸造」の強要が助長する家父長制と女たちの秘密、「労働コンプライアンス」の眩しい正義に潜む闇……。
痛烈で愉快で洗練された、仕掛けだらけのリーガルSF短篇集。(Amazonより)
■著者について
1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー。他の著書に『剣持麗子のワンナイト推理』『競争の番人』『先祖探偵』などがある。
■インタビュー
―――タイトルが気になってしょうがないんですけど。
新川さん:
法律の名前ってやたら長くて、読みづらいものが多いので、それをもじって、法律っぽいタイトルしようと。6話からなる短編集なんですけど、全部の話に通底して現代に対する批判精神みたいなものがある。それぞれの社会の常識とかに、反抗していく人たちの話。
―――世の中に殴り込みに行こう。怒りの気持ちに任せて書かれているのかな...と勝手に思っていました。
新川さん:
現実を風刺したり皮肉ったりしたような要素がたくさん入っている。それをニヤにニヤしながら書いた。読者さんも見つけたらクスッとなると思う。
―――リーガルミステリでもあり、SFでもあり、ヒューマンドラマでもあり、いろいろな角度から楽しめる本だなって。
新川さん:
一番難しいのはタイトルで、中身はそんなに難しくない。
コロナ禍を色濃く反映している作品だと思う。自粛警察とか、マスク警察とかって、ネット上でも流行った。人によって感覚が違う中で、自分の感覚を人にぶつけることが、どこまでよいのか。未だ自分に答えが出ていない疑問を込めたのが「最後のYUKICHI」という作品。
―――小説に書かれている世界が歪んだ世界って思っていますけど、今、私たちが生きている現実世界も別の世界から見たらどこか歪んでいるところがあるんだろうなってことを気づかせてもらった。
新川さん:
まさにそれ、私が言おうと思って来たんです(笑)それを感じ取ってくださってすごくうれしいです!!翻って、私たちの社会も変なルールに従っているんじゃないかなっていうのを感じてもらえたらうれしいかなと。現実社会を見る前にちょっと違った見方が出来るきっかけになるといいと思って書きました。
*社会の歪んだ常識に立ち向かう人々を描いた珠玉の短編集です。
■ランキングで話題になった本
人気シリーズの第4弾!
3000人以上の主婦が学んだノウハウを公開。
■ひとこと
長ーい、タイトルだね。インパクトがあるな。内容はいろんな楽しみ方ができる作品のようだね。短編だから気軽に読めそう。
新川さんは「元彼の遺言状」でもブランチでインタビューされているよ。その時の模様はこちらから。それでは、また来週!
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