王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。
インタビュー
―――今作のテーマは?
KAGAYAさん:
夕空に三日月を見つけた時に、ハッとなんか良いものを見つけたって思うことってありませんか?あれを私、「天空の贈り物」って呼んでいまして、人生のうちでひとつでも多く見つけて、それを写真として記録して、皆様のもとにお届けできたらなと思っている。そういったものを集めた写真集になっています。
(現在開催中の展覧会会場へ。100点が展示されている)
―――入って目の前に大きな作品がありますね。
KAGAYAさん:
ハルニレの木って言いまして、北海道にある素敵な場所で、ちょうどここに天の川がかかって。光って見えるのは月。細い月で何秒もシャッターを開けて、光をたくさん集めると、こういう淡い星もたくさん映るんです。細い月でも明るく光るんですね。
(次の作品へ)
KAGAYAさん:
まるでクリスマスツリーのように見える木が北海道にある。「シリウスのツリー」。シリウスの星が灯るのを狙って映したもの。星が見える位置や時間は正確に計算できる。予め調べて、風景と組み合わせる。この場所に何時ごろ行って待ち構えれば、こういう景色が撮れるだろうなぁって狙ったものなんです。
(次の作品へ、月の中に飛行機)
KAGAYAさん:
望遠鏡を使って狙っていたら、飛行機が近づいて来た。
(ボリビアのウユニ塩湖「銀河のほとりで」)
KAGAYAさん:
足元に水が広がっていて、星空の中に自分が包み込まれているよう。なんとしてでも、記念写真を撮りたかった。これは私、自撮りを(笑)
(北海道のオーロラ)
KAGAYAさん:
(まさか日本でオーロラが!)私この時本当にラッキーで、ついに撮れたかって気持ちになりました。
―――ずっと撮りたかった写真ですか?
KAGAYAさん:
そうですね。ずーっと狙っていて、撮りたくて、撮れなくて、ついに昨年撮ることが出来た。オーロラは11年周期活発化する。今年あたりはかなり強い。日本だけではなく、アラスカやカナダ、アイスランドとかが特に観やすい。
(最後は幅16メートルの巨大映像作品)
KAGAYAさん:
プロジェクターをたくさん使って出来るだけその場にいるような作品に仕上げました。
ひとこと
KAGAYAさんの作品はSNSでバズっているそうで、ご存じの方も多いんじゃないですかね。私も何となく見たことあるなって思いました。
今回は展覧会の会場でインタビューを行っていました。どの作品も「きれい~」としか言葉が出ないほど美しい。オーロラって日本でも見られるんですね。とは言え、見られる確率はそうとう低いと思われますが。北海道へ行かれる方、住んでいる方はチャンス到来かも!それでは、また来週。
追記:
北海道のオーロラ、この放送があった日の夜、観測されたようです。まさかリアルタイムで起こるとは!
KAGAYAプロフィール
1968年生まれ。Xフォロワーが90万人超の星空写真家。プラネタリウム映像クリエイター。写真集『天空への願い』『Starry Nights』、入門書『星空の楽しみかた』のほか、画集・画本など多数。(Amazonより)