王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。
インタビュー
――― ブランチ初登場、今の心境は?
宇津木さん:
テレビ出演が初めてなので、だいぶ緊張しています(笑)
―――猫目線の小説を書こうとしたきっかけはあるのですか?
宇津木さん:
たまたま近くの本屋で売られていた「文豪の愛した猫」って本があり、それを見た瞬間に、かつて文豪に飼われていた猫を主人公にしたらおもしろんではないかなと思った。
―――「人はなぜ創作をするのか」、このテーマを描こうと思ったのは?
宇津木さん:
自分自身も文学賞に応募し落選を繰り返すうちに「なんで自分は書いているんだろう?」と。結局は「書きたいから書く」って答えに自然に行き着く。信じ続けて創作を続けて欲しいってことを読者の方々に伝えたかった。
―――小説に限らず何かを始めるときに、凄く臆病になる自分に対し前向きになれた。
宇津木さん:
猫について書いたこともそうなんですけど、それ以上に込めたいなと思って書いたので、そう言ってもらえて本当に嬉しいです。
* 文豪の猫と創作する人たちの思いが重なり合うハートフルなファンタジーです。
ひとこと
最近、本業と小説家を兼業されている方が多かったですが、宇津木さんは何度も文学賞に応募されて落選を経験した方。昔の作家さんみたいで、なんかちょっとホッとすると同時に努力が報われて良かったなぁ~って思えました。地道に作家を目指す方って意味でも応援したくなります!さて、本日は世田谷区三軒茶屋にある猫関連の本ばかり集めた書店キャッツミャウブックスでのインタビュー。こういう何かに特化した本屋さん、興味深いですね。一度訪れてみたいなぁ~。マイペースな猫ちゃんが店番しているようです。それでは、また来週。
宇津木健太郎プロフィール
1991年生まれ。埼玉県越谷市出身。本で溢れる家に育ち、気付けば小説を書くようになっていた。いつかはプロの作家になれると根拠の無い自信を胸に執筆を続け、同人活動を続ける中で2020年に『森が呼ぶ』で第二回最恐小説大賞受賞。『猫と罰』で「日本ファンタジーノベル大賞2024」大賞受賞。(新潮社・著者プロフィールより)
本作のきっかけになった本
宇津木健太郎さんの作品