君だけのブックガイド「別世界を知りたい時に読む本」をまとめています。
番組内容
静かな森の中にある、プライベート・ライブラリー「理想的本箱」。 あなたの漠然とした不安や悩み、好奇心に答えてくれる一冊を、この世に存在する数えきれない本の中から見つけてくれる、小さな図書館です。 これから長い人生を生きていくあなたに素敵なヒントを与えてくれる本を、あなたの心に寄り添って一緒に見つけてゆきます。
出演者
理想本棚主宰―吉岡里帆(俳優)
理想本棚司書―太田緑ロランス(俳優)
理想本棚選書家―幅允孝(ブックデレクタ―)
今回のテーマは「別世界を知りたい時に読む本」です。(2024.7.6放送)
(以下、放送内で語られたポイント部分をコンパクトに記載しています)
カスバの男 モロッコ旅紀行:大竹伸朗
・1993年はじめて著者の大竹氏(美術家)がモロッコを訪れた時の旅日記
・11日日間の真夏のモロッコ旅行の手記を中心に、スケッチや撮った写真、夢日記、絵画作品などをまとめている本。
・旅の経験を自身に血肉化する。
・文体がそもそもラップ調。
・匂いや音を感じる通常と違う読書体験。
・あるがままを全吸収している。
おむすびの転がる町:panpanya
・イラストエッセイ、さらに日記が収録。
・著者は年齢不詳の漫画家。
・キャラクターをあえて深めないことを作品構造の一部にしている。
・誰も見向きもしないような物やことにも物語が潜んでいるということを伝えてくれる。
あいたくてききたくて旅にでる:小野和子
・宮城県を中心に東北の村々を訪れて聞いた民話と、その足取りをまとめた採訪集です。
・ただただ民話を聴きたいという動機だけで一軒一軒扉を叩きながら丁寧に粘り強く民話を聴いてまわった。
・作者が30代半ばから50代までにかけて記したノートをまとめた手製の本をもとにして生まれた一冊。
・熱の交換が多くの人を巻き込み、関わる人を別世界に誘った。
後記
「カスバの男」の映像の帯は、作品をラップで紹介をするという斬新な企画でした。なにか別の番組を見ている雰囲気でしたが、作品の世界を見事に表現。制作の方も頑張っていますねぇ。本日の3冊は作者のこだわりと個性がしっかり表現されているように感じました。民話の話は貴重です。本の佇まいも素敵でした。是非、読んでみたいと思いました。この夏、別世界へ行ってみましょう♪それでは、また来週。
過去の放送分はこちらから。これまで様々なテーマが放送されました。
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オーダーメイドのライブラリーというコンセプトの番組です。ミニドラマ(映像の帯)や、朗読、くわえて解説で本の紹介するので、大変内容がつかみやすく、作品がぐっと身近に感じられる番組です。老若男女問わず、誰が見ても楽しめると思います。