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【王様のブランチ】竹吉優輔さんインタビュー<たったひとつの冴えない復讐>(2024年7月13日 )

 

王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。

 

たったひとつの冴えない復讐

たったひとつの冴えない復讐

 

インタビュー

 

――― 人間ドラマとしても心打たれる部分があったんですけど、ミステリとしても見事に一本取られました。

 

竹吉さん:

ありがとうございます。いじめをテーマにってなると、やはり若い世代。今の子だったらどうするんだろう?とか、明らかに生活に動画文化が根付いている。そこを取り入れてみようと。もしかしたら、こういうことはもう起きているんじゃないかな、知らないうちに。

 

 

 

 

竹吉さん:

多くの方が人生で最初に出合う不条理はいじめだと思う。なんで自分がこんな目に?とか、なんであの人は嫌われているんだろう?とか、不条理から立ち上がる人を描くとき、いじめは避けて通れない。

 

―――ミステリーの要素がものすごく面白くて、謎がたくさんあって、ずっと考えていた。ミステリーを描く上で、心掛けていることってありますか?

 

竹吉さん:

自分の想像つかないところが明かされるとすごく気持ちがいい。そういう面と同時に、読んで良かったなぁと思えるものを書きたいと思っていた。

 

* 待ち受ける意外な結末に、驚くこと間違えなしの一冊です。

 

 

 

ひとこと

ミステリ―+人間ドラマが面白いそうです!竹吉さん、図書館司書なんですね。名誉館長とのことですが、作家になったから名誉館長に選ばれたのでしょうか。まだ司書のお仕事は継続中なのかな?自分の行く図書館に作家兼司書がいるってケースは滅多にないことでしょうから、竹吉さんのいらっしゃる図書館はかなり贅沢ですよね。それでは、また来週。

竹吉優輔プロフィール

1980年茨城県生まれ。二松学舎大学文学部卒業後、東洋大学大学院で現代日本文学を研究。牛久市立図書館で司書として働くかたわら(2016年名誉館長)、小説執筆を続ける。2013年、『襲名犯』で第59回江戸川乱歩賞を受賞

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