『義父母の介護』 村井理子著の紹介です。
ニッポン放送あなたとハッピー!2024年7月25日放送
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。
放送内容
以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。
・著者は翻訳家、エッセイイスト。50代で滋賀県に在住。
・認知症の義母と、90歳の義父の介護、リアルな介護奮闘記。
・発売と同時に話題になりすぐ増刷。
・介護の話で悲惨なものを想像するが、村井さんのキャラのせいか滅茶滅茶笑える。
・義父母はご存命、こんなに書いてしまっていいの?って思うほど結構赤裸々に本音バリバリ書いている。
・姑は華やかで完璧な人だった、舅は暗くて心配症。
・夫は頼りにならず、私がやらなければと一念発起した。
・義父の介護サービスの拒絶、介護サービスの人に変な嫉妬心を持ったり、義母は認知症の急速な進行や義父が浮気しているかも?と嫉妬したり。両者「嫉妬」がすごい。
・気力、体力が削がれていく。自分の子供の双子の進学とも重なる。
・介護は家にいる女の義務なのか?
・義母のことより暗い義父の悪口の方が強い(笑)
・介護サービスの人々もすごくよくやってくれていて頭が下がる。
・介護する側の発散、本音を出す、綺麗ごと言って我慢しないなどが大事だということが解る。
・現在介護に関わっている人、まだの人も、このエッセイは勉強になるし、こんなに色々大変なのに笑えるように書いている村井さんの筆が素晴らしい。
著者プロフィール
翻訳家、エッセイスト。1970年、静岡県生まれ。滋賀県の琵琶湖畔に夫と双子の息子と暮らす。著書に『村井さんちの生活』『兄の終い』『全員悪人』『家族』など。訳書に『ゼロからトースターを作ってみた結果』『「ダメ女」たちの人生を変えた奇跡の料理教室』など。(新潮社・著者プロフィールより)
感想
村井さんのご家族の本は2冊ほど読んでいますが、本作が一番現在に近いものになる感じですね。ホント、介護は経験しないと分らないことばかりです。制度ひとつとっても「医療」「介護」の違いなど、やっていく中でひとつひとつ知っていくって言う果てしのない作業の連続。介護中の方は「みんながんばっているんだな」って共感し、勇気がもらえると思います。これからの方は、いざという時の備えになると思います。キレイごとなしで読めそう!誰もが通る道ですからね。それでは、また来週!
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