えとせとら本棚

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<中瀬ゆかりのブックソムリエ2024>『サンショウウオの四十九日』 朝比奈秋著の紹介

 

『サンショウウオの四十九日』朝比奈秋著の紹介です。

ニッポン放送あなたとハッピー!2024年8月15日放送

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

サンショウウオの四十九日

サンショウウオの四十九日

放送内容

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

・朝比奈さんは医師として勤務しながら小説を執筆。王子様みたいなルックス。

各作品、賞まみれになっているところに、今回芥川賞を受賞して大ブレイク中。

ただの想像力だけでなく医者としての知見というものを駆使して身体を描いているので、ものすごいリアリティがある。

・同じ体を生きる姉妹、結合双生児の話。一体だけれど一人ではない

 

 

 

・一つの体で一つの意識の中で生きている人間たちには絶対分からない彼女たちの当たり前

なかなかすんなり入って来ない物語だとは思うんですけど、すごいリアリティがある。

驚きの設定を、普通の人生として見ていく。

・「となりのあなたは誰なのか」「今これを考えているわたしというのは誰なのか」

姉妹の父親の生まれ方もまた不思議。

・読むのが難解なのでは?と思っている人も多いと思うけど、私は最初に読んだとき「なんて面白い物語」って思った。ハードルは高く感じずに、是非、手に取っていただきたい。

著者プロフィール

1981年京都府生まれ。医師として勤務しながら小説を執筆し、2021年、「塩の道」で第7回林芙美子文学賞を受賞しデビュー。2023年、『植物少女』で第36回三島由紀夫賞を受賞。同年、『あなたの燃える左手で』で第51回泉鏡花文学賞と第45回野間文芸新人賞を受賞。『サンショウウオの四十九日』が第171回芥川龍之介賞候補となる。他の作品に「私の盲端」「受け手のいない祈り」など。(新潮社・著者プロフィールより)

感想

確かにちょっと難しい話なのかな?って思っていましたが、そのあたりの心配は無用のようですね。最近の芥川賞「ハンチバック」も身体の話でしたけど、本作もですね。たまたま?芥川賞受賞作品にもちょっとした流れがあるのかなぁ。それでは、また来週!

朝比奈秋その他の作品

植物少女

植物少女

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中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。