えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【理想的本箱で紹介された本】君だけのブックガイド「勉強したくない時に読む本」(2024.9.7)

 

君だけのブックガイド「勉強したくない時に読む本」をまとめています。

番組内容

静かな森の中にある、プライベート・ライブラリー「理想的本箱」。 あなたの漠然とした不安や悩み、好奇心に答えてくれる一冊を、この世に存在する数えきれない本の中から見つけてくれる、小さな図書館です。 これから長い人生を生きていくあなたに素敵なヒントを与えてくれる本を、あなたの心に寄り添って一緒に見つけてゆきます。

出演者

理想本棚主宰―吉岡里帆(俳優)

理想本棚司書―太田緑ロランス(俳優)

理想本棚選書家―幅允孝(ブックデレクタ―)

 

今回のテーマは「勉強したくない時に読む本」です。(2024.9.7放送)

(以下、放送内で語られたポイント部分をコンパクトに記載しています)

 

 

 

勉強の哲学:千葉雅也

・著者は哲学者・小説家。

・勉強を通じて、自由になりたい人に捧げるその原理と実践。

・ツッコミとボケは、アイロニーとユーモア。

 

 

 

「自分の木」の下で:大江健三郎

・表紙と挿絵は奥様の大江ゆかりさんが描いたもの。

・大江さん自身は苦難に満ちた子供時代。

・この本は更に先を生きる子どもたちに残した彼なりの真心。

 

 

 

センス・オブ・ワンダー:レイチェル・カーソン

・著者はアメリカの生物学者。

・カーソンの残した最後のメッセージとも言える1冊。

・自然に触れる喜びと驚き綴ったエッセイ。

・机の前で勉強することだけが学びではない。

・身近な自然からも、人は多くを感じることが出来る。

・人が学び、吸収する世界そのものを全身全霊で肯定しようとするそのカーソンの決意を継いでいく本。

・子どもだけでなく、大人も固く閉ざしてしまった感受性の回路やわらかくする、そういうこともあるのではないかと。

・いろいろな世代の人に読んで欲しい1冊。

後記

個人的には大江さんの本に興味を持ちました。何故自分はこの世に生まれて学ぶことが必要なのか。なかなか答えが見い出せない問いかけではありますか、大江少年の話から、なんとなく腑に落ちるような感覚がありました。戦争を経験した大江さんだからこそ気づけたことかもしれませんが、もしかしたら私たちも....って思える深い話でした。

 

過去の放送分はこちらから。これまで様々なテーマが放送されました。

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オーダーメイドのライブラリーというコンセプトの番組です。ミニドラマ(映像の帯)や、朗読、くわえて解説で本の紹介するので、大変内容がつかみやすく、作品がぐっと身近に感じられる番組です。老若男女問わず、誰が見ても楽しめると思います。