えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【理想的本箱で紹介された本】君だけのブックガイド「EDITION愛」(2024.9.28)

 

君だけのブックガイド「EDITION愛」をまとめています。

番組内容

静かな森の中にある、プライベート・ライブラリー「理想的本箱」。 あなたの漠然とした不安や悩み、好奇心に答えてくれる一冊を、この世に存在する数えきれない本の中から見つけてくれる、小さな図書館です。 これから長い人生を生きていくあなたに素敵なヒントを与えてくれる本を、あなたの心に寄り添って一緒に見つけてゆきます。

出演者

理想本棚主宰―吉岡里帆(俳優)

理想本棚司書―太田緑ロランス(俳優)

理想本棚選書家―幅允孝(ブックデレクタ―)

 

今回のテーマは「EDITION愛」です。(2024.9.28放送)

これまでに紹介した本から「愛」というテーマで再構成するスペシャル版。角田光代著「くまちゃん」、夏目漱石著「それから」、RYOJI+砂川秀樹編「カミングアウト・レターズ」を“映像の帯”と未公開分も含むトークで新たな目線から紹介する。さらに「愛」をテーマに、幅允孝が新たな2冊を選書する。

 

(以下、放送内で語られたポイント部分をコンパクトに記載しています)

 

 

 

くまちゃん:角田光代

・人の数だけ失恋があるということを、これでもかと教えてくれる小説。

・人の気持ちは図々しい。だからまた恋愛を始める。

 

 

 

すべての見えない光:アンソニー・ドーア

・一人の男性と一人の女性が出会う瞬間は、幾重もの奇跡が重なって、重なってやっと会える。その瞬間の出会いの美しさと儚さが研ぎ澄まされて書かれている。

・精巧に編み込まれた織物のような小説作品で、しかも優しい光に満ちている。

 

それから:夏目漱石

・一人の女性を巡って友情が破綻する。

・よみがえる恋心

・厳しい現実に悩む。

 

 

 

愛するということ:エーリッセ・フロム

・愛に対する考え方が我々と少し違う。でも読んでいて論理的でものすごく腑に落ちる。

・愛は技術である。

・愛はひたすら与えること。

・孤立の克服。

・与える能力・技術があれば、自由や幸福に近づける。

 

カミングアウト・レターズ:RYOJI+砂川秀樹編

カミングアウト・レターズ

カミングアウト・レターズ

  • 太郎次郎社エディタス
Amazon

・19通のリアルな手紙のやり取り、生の声がギュッと凝縮した一冊。

・伝えたい愛だから踏み出せる。

 

後記

今回が最終回のようですが、また再開はあるのでしょうか?以前も少し間が空いて、再開しましたから期待しています。本の紹介をする番組が少ないので続けてほしいです。終わらないことを祈っています。

 

過去の放送分はこちらから。これまで様々なテーマが放送されました。

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オーダーメイドのライブラリーというコンセプトの番組です。ミニドラマ(映像の帯)や、朗読、くわえて解説で本の紹介するので、大変内容がつかみやすく、作品がぐっと身近に感じられる番組です。老若男女問わず、誰が見ても楽しめると思います。