えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【王様のブランチ・BOOK】ブランチブック大賞2024(2024年12月28日)

 

ブランチブック大賞2024の内容をまとめて紹介しています。

毎週たくさんの面白い本や話題の本が紹介されている王様のブランチのBOOKコーナー。今年1年の総まとめとも言える「ブランチブック大賞」が発表されました。これまでの大賞作はその後、本屋大賞を獲得する作品も多いとのことです。ぜひ、注目しましょう~。

今年のブック大賞は.........

死んだ山田と教室:金子玲介

死んだ山田と教室

死んだ山田と教室

内容

夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、二年E組の人気者だった。二学期初日の教室。悲しみに沈むクラスを元気づけようと担任の花浦が席替えを提案したタイミングで教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきたーー。教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。〈俺、二年E組が大好きなんで〉。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまったーー。--Amazonより

 

  

 

インタビュー

―――ブランチブック大賞、受賞、おめでとうございます。今のお気持ちは?

 

金子さん:

ありがとうございます。本当にびっくりしています。この1年で面白い小説がたくさん刊行されていたので、まさか「死んだ山田と教室」を一番に選んでいただけるとは思わず、心から光栄に思っています。

 

―――ちょっと変わった青春小説を読みたい人には必ずこれをお勧めしています。

 

金子さん:

嬉しいです。ありがとうございます。

 

 

 

 

 

―――デビュー作と言うことですが、印象に残っている読者の感想は?

 

金子さん:

たくさん笑って、たくさん泣いて、こんな小説は読んだことがない!というご感想をいただくと、「山田」を書けて良かったと思います。

 

―――序盤の涙と終盤の涙の種類が違うっていうのは初めての感覚。私も大好きな一冊です。執筆を振り返ってみて、今だからこそ言えることはありますか?

 

金子さん:

最初の原稿を書いてから10回書き直してブラッシュアップした。

 

―――完成形と最初の原稿は、全然違いましたか?

 

金子さん:

おおむね一緒なんですが、ラストがガラッと変わった。ラストの手前ぐらいで一回終わっていたんですよね。それで、最後のラストシーンを付け足したというか。

 

―――これから読む人に注目してほしいことは?

金子さん:

不思議なだけでは終わらない、人と人とのつながりや、人生の肯定を描いている。(そこに)注目してもらえたら嬉しいです。ただ、まずは山田君がいるクラスの一員になった気持ちで楽しんでいただけたらと思います。

5月に放送された時のインタビューはこちら

2024年ブランチ年間ランキング

1位 成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ

2位 変な家2 ~11の間取り図~

3位 大ピンチずかん2 (児童創作絵本)

4位 TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

5位 タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ

6位 大ピンチずかん (児童創作絵本)

7位 成瀬は信じた道をいく 「成瀬」シリーズ

8位 海の恐竜&Co.

9位 変な絵

10位 パンどろぼうとりんごかめん

後記

今年のブランチブック大賞は金子玲介さんの作品でした。なんとデビュー作なんですよね。5月のインタビューで紹介されたとき、変わった小説だなぁ~と、とても印象に残っています。

そして今年の年間ランキングを見ましたが、今年は続編的なものが売れたという感じですね。読んで面白かった→人気→続編→そしてまた人気を繰り返している感じですね。「パン」「変な」「成瀬」「大ピンチ」このあたりが本の業界を賑わせているということが如実に出た結果でもあります。

それでは、来年もたくさん良い本に出合えますように。また来年~。