王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。
インタビュー
―――2作目を発売した心境は?
夏木さん:
デビュー作から次の本まで時間がかかってしまったんですけれども、これから次の本、次の本と頑張っていこうと思いますので、何卒どうぞよろしくお願いいたします....という気持ちです。
―――リラックスしていただいて、大丈夫ですので(笑)
(収録されている「スタンドプレイ」という作品について)
―――人間って誰しもが何かのきっかけで、何をしでかすか分からないんだなっていうのをすごく考えました。
夏木さん:
誰かに当てつけたい気持ちで、自分自身の品位を貶めるような行動をしちゃう人間心理ってあると思いながら書きました。
―――夏木さんは過去にひったくりの事件に遭ったことがあるそうで。
夏木さん:
その経験から夜道で歩いてて背後に気配があると警戒してしまう。怖いんですよね。逆に前に女性が歩いていたら、怖い思いをさせたら申し訳ないし、させたくないという気持ちがすごくあるので、わざとちょっとヒールの音を高く鳴らして、大丈夫ですよ、女性ですよってアピールする変な気遣いをすることがある。でも、これ、私側に悪意があったら女性同士でも怖いことになるかもしれないな...と思ったのが発想の発端です。
―――どんでん返しじゃないですか。衝撃的な後半はどんなことを意識して描いたのですか?
夏木さん:
(智子につけられた)女の子は、すごく怖い思いをしたと思うので、智子はちゃんと償わなくてはいけないという気持ちと、向ける矛先を間違えてはいけない。
―――なるほど。今のお言葉を聞いて、確かに!って思いました。
* 逸脱の果てにある結末が、あなたの価値観を揺るがす予測不能なサスペンスです。
ひとこと
綺麗な表紙だな~ってまず思ったのですが、内容はちょっとダークな感じですね。「爽快感」と「罪悪感」を同時に味わえるとインタビュアーさんは感想を言っていましたが、ものすごく気になります。夏木さんの美しいお顔と口調と本の内容がいい感じに合わさった本日のインタビュー。これは読みたい!と思わされました。早速チェックしなきゃ♪それでは、また来週。
夏木志朋者者プロフィール
1989年大阪府生まれ。大阪市立第二工芸高校卒。2019年、『ニキ』にて第9回ポプラ社小説新人賞を受賞し、作家デビュー