王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。
インタビュー
―――本作は正直すぎるのでは?というくらい質問に答えていますが、(発売を迎え)率直なお気持ちをお聞かせください。
二宮さん:
ドキドキしていますよ。純度高めの言葉ですので、もしかしたら意図しない捉え方もされかねない。それをあえて一般化することなく自分の言葉で表現している。どう受け止めていただけるのか、ドキドキし甲斐がありますよね。
―――心機一転というページでは、独立についても触れられていますよね。(自分が)嫌われているんだな....という部分が見えたというのが意外だったんですが...。そんなことありますか?
二宮さん:
んーいや、ありますよ。あります、あります。でもお仕事っていいなって言うのは、嫌いな人とも仕事しなきゃいけないじゃないですか。たまに会っといたほうがいい、嫌いな人には。まだ嫌いなんだな、俺って感じられる。だからってこういうインタビューの時、「あーお願いします」みたいになるわけじゃない。こちらの体裁も良くしたいわけだから。という観点で言うと、好きな人ばっかり集めて、結果的に5年10年経って、周りにイェスマンしかいなくなったというより、嫌いな人たちと仕事をするのは定期的には必要だなと思いますね。
―――二宮和也にとって、嵐のメンバーである意味、今は状況が変わっていますよね。今だったら何と答えますか?
※(執筆中の取材は2024年12月。その時の二宮さんの答えは、「冷たく聞こえたら申し訳ないんだけど、いまこの瞬間は嵐についてあまり考えていないかな。今はや休みたいという意志があるリーダーに「やろうよ、やろうよ」というわけにはいかないよね」)
二宮さん:
今、活動を再開したえわけですよ。これを書いているときはそんなこと思っていなかったので。
―――この時は(再開の)話も出ていなかった?
二宮さん:
コンサートやれたらいいよね。けどいつやる?と、入り込むと戻ってこれないぞって言う、、、なんかみんな感じるものがあって、責任みたいなものが。
個人的な話なんですけど、ちょっと違ったかなと思ったのは、リーダーが動かないと動かない、グループ自体が。変にこだわりすぎていたなと思って。もしかしたらリーダーは動かさないと動かないんじゃないかと思ってきて、意外と言ってみたら、「そうだよね、できることあるならやってみようか」ってことになれたから良かったかなって。
僕らが観たい嵐というのは、ファンの人たちに喜ばれる存在であって欲しい。あと2年3年経っちゃうと、25周年にアクションを起こしたかというと、そうではなく、30周年まで待つと、高いスツールに座って「この人たち全然歌って踊らないじゃん」って感じになっちゃうじゃないかなと思うと、それは本人たちが観たくない。やっぱ歌って踊って走り回ってギャーギャー言ってるものを、観たいしお届けしたいよねっていう。タイミングで言うとここなんじゃないかと。
また皆さんの前に立っていいですよって言ってもらえた気がして、僕らとしては本当にありがたい機会、応援していただければ(深くおじぎ)
―――世界が待ちに待った瞬間ですから。応援しております。
二宮さん:
ありがとうございます。
* 今の二宮さんの思いが詰まった一冊です。
二宮和也プロフィール
1983年6月17日生まれ、東京都出身。1999年、アイドルグループ「嵐」のメンバーとしてデビュー。映画やドラマ、バラエティ、CMなど幅広く活躍。2025年現在、最近の主な出演作品に、映画『ラーゲリより愛を込めて』『アナログ』『8番出口』、ドラマ『ブラックペアン』シリーズなど。2016年、映画『母と暮せば』で第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。著書に『二宮和也のIt [一途]』(集英社)がある。(集英社HPより)
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ひとこと
事務所独立のこと、独立後の仕事の向き合い方の変化とか、嵐への思いにも触れているそうです。独立後の金銭事情とかも話されているという、かなり赤裸々に語った本なんですね。二宮さんは今だけのことじゃなく、先を見て行動をしている方なのだなぁと今回感じました。自分のことも、嵐のことも、すでに先を見ていますよね。嵐再開もやはり「今」だったのだなとお話から感じました。メンバーもいつまでも若いわけではないですしねぇ。ということで、本日のブランチのインタビューは結構じっくりお話を聴くことができました。それでは、また来週。