王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。

インタビュー
真梨さん:
自分が思っていることを書いているうちにイヤミスになっちゃう。私の性格がたぶんイヤミスだと思います(笑)
今回動画を挙げる側と、それを疑う側が度が過ぎちゃう。度が過ぎた結果、人間はこうなるという末路を、みなさんに見届けてもらいたいと思っています。
―――頼子がどんな人物なのか気になって、抑えきれない衝動と好奇心で、目パキパキでページをめくっていました。
―――自分自身も莉々子と同じように頼子のことがこれだけ気になってしまうことに、すごくひっかかりを覚える。
真梨さん:
ですよね。たぶん誰でも持っている罠というか、のぞき見したいという欲求がみんなにあって、のぞき見されたいという側もいて、それで成り立つ一種エンターテイメントだとは思うんですけれども、私自身も集中的に見てしまうSNSがあって、これが一線を越えると事件になるんだろうなって。
―――いろんな事件は起きていくのに、最後の最後まで回収されない。これ、どうなっていくんだろう?って最後までドキドキハラハラでした。
真梨さん:
最後まで回収されないけど、最後に回収される。イヤミス的にはこの最後がベストだろうし、私自身もこの最後が好きです。
* 心に忍び寄る好奇心が命取り。まさに令和のイヤミス小説です。
真梨幸子プロフィール
1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーに。そのほかの著書に、『坂の上の赤い屋根』『4月1日のマイホーム』『教祖の作りかた』『ウバステ』『フジコの十ヶ条』など。(Amazonより)
ひとこと
真梨さん、初めて拝見しましたが、とっても温和そうな方でした。しかーし、そんな真梨さんの小説はどこまでもイヤミス!今回はなかなか回収されない内容みたいですが、これは絶対、気になりすぎてどんどん読んでしまうパターンの小説ですよねぇ。真梨さんが描くSNSの小説。期待できます。それでは、また来週。




