王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。

インタビュー
道尾さん:
小説において一番インパクトの強いものは何だろう?って考えたんですね。結末が変わってしまうことほど、物語においてとんでもないことはない。しかも印刷されているものがですよ。これをやりたいって言ったらいろんな人に無理だと言われた。
―――頭の中がどうなっているんだろう?ひとりの人が書いているとは思えない。
道尾さん:
大前提として二つの章があって、どちらから読んでもいいですよ。どちらかを決めてくださいというスタイル。全く世界観を変えなくてはいけなかった。冒頭から全く違う世界観を出すと、より読者が(どちらから読んだ方がいいか)選べなくなる。それをやりたかった。
―――二通りあるからこそ意見が全く違うじゃないですか。スタッフを感想を話したら、違う章から読んでいたので感想が全く違う。それがすごく面白い。
作中に出て来る遺書だったり、いろんなメッセージが込められたものの残された文章を読んだ時に、どっちから読んだかによって文章も違って見えますよね。
道尾さん:
そうなんですよね。どっちが当たり、どっちが外れじゃない。2つの順番って。どちらもひとつの物語。日々いろんなものを目にする。それを見た時に、そのまま素通りするかしないか、それだけでものすごい数の人生が変わってしまうっていうのを「I」っていう本を読んで実感して欲しい。
僕がやりたことは、エンターテイメントの可能性を広げたい。そして小説の可能性を広げたい。もともと可能性は広いのに、狭いと思われているのが小説家として悔しいっていう部分があって、小説はもっとこんなにいろんなことができると証明したい。
*小説の概念を覆す結末が変わるミステリー、その驚きを是非、実感してみてください。
道尾秀介プロフィール
1975年東京都出身。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞を、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞、同年『光媒の花』で山本周五郎賞、11年『月と蟹』で直木賞を受賞。その他の著書に『向日葵の咲かない夏』『鏡の花』『いけない』『N』『きこえる』など多数。(Amazonより)
ひとこと
これは誰かと同時に別々の話から読み始めて、途中途中で感想を話しながら読み進めてみたいなぁ。なんでも同じ人物でも全然違う風に見えるらしいのです。えーーどういうことなのだろう???とにかく今までにない読書体験ができると思います。いやぁ~ほんと、どうなっているんだろう?手品みたい??それでは、また来週。




