王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。

インタビュー
―――私は寂しさが込み上げております。
宮島さん:
1作目で本当は終わるつもりだったんです。2作目、3作目を書くことになり、なぜ3作目で終わろうかと思ったかというと、私が元気なうちに満足の行く形で終わらせたかった。いつ書けなくなるか分からない。未完のままだと嫌だなという思いがあって、3作で締めくくることができて、今、ホッとしています。
―――最初の登場から、成瀬節全開でしたね。「びわ湖大津観光大使」の衣装を着て、大学にいるという不思議なことが。
宮島さん:
オフもオンもないくらい「びわ湖観光大使」として、琵琶湖を広めようとしていることを、応援したいなと思いながら書いていました。
―――何倍にもパワーアップした成瀬が登場しましたね。
宮島さん:
3作目なので悔いのないようにやりきろうと思って、書いた後ですごく直したりして、ほんとに長編として読めるように、話と話のつながりをすごく意識して書いた。なので、満足度の高い1冊になっていると思います。
―――成瀬自身はまっすぐやりたいことを貫いているのに、それに周りが巻き込まてていくのがすごく面白い。
宮島さん:
成瀬を心配して島崎が来てくれるんですけど、それであることに巻き込まれていくんですが、本当にあれは島崎じゃないとダメだなって私が思ったので、島崎に来てもらいました。
―――あの成瀬の頼み事にはちょっとびっくりしちゃいました。
宮島さん:
そうなんですよね。成瀬に出会うことで、みんながちょっと違う行動をとらざるを得なくなるのが、成瀬シリーズの一番の肝だと思っていて、まさに成瀬に巻きこまれていくんですよね。周りの人が。だけどそれが嫌な感じじゃない。各々なかなか自分のできなかったことにチャレンジできたり、またちょっと生き方が変わったり、それがやっぱり成瀬の力なのかなと思います。
―――ファンとしてはかなり嬉しい展開でした。
宮島さん:
あ~本当ですか。過去にに出た人たちがまた出て来るので、1作目から読んでいる方にとっては「成瀬あかり史」を振り返るような一作になっているではないかなと思います。
* 今を全力で生きる成瀬の姿に、元気と勇気をもらえる1冊です。
宮島未奈プロフィール
1983年静岡県富士市生まれ。滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR-18文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。2023年同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』でデビュー、第39回坪田譲治文学賞、第21回本屋大賞ほか数多くの賞を受賞した。2024年続編の『成瀬は信じた道をいく』を刊行。『成瀬は都を駆け抜ける』は「成瀬あかりシリーズ」三作目にあたる。ほかの著書に『婚活マエストロ』『それいけ!平安部』がある。(新潮社・著者プロフィールより)
ひとこと
そうか~、ついに最後か。でもその潔さが「成瀬」って感じでいいなと思いました。ダラダラ続いて成瀬の良さが薄くなってしまうのも嫌だし、宮島さんの判断は凄いなって思います。人気絶頂なのにもったいない気もしますが、このシリーズはここで終わるから価値が上がるような気がしました。ラストはこれ以上ないラストが味わえるそうです。これまで読んできた人は絶対読み逃さないように!!それでは、また来週。
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