えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【王様のブランチ】阿津川辰海さんインタビュー<ルーカスのいうとおり>(2025年12月20日 )

 

王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。

 

 

ルーカスのいうとおり (幻冬舎単行本)

ルーカスのいうとおり (幻冬舎単行本)

 

インタビュー

阿津川さん:

今回ホラーだからと、初めて手に取ってくれた人には、最後「こんなことになるとは!」と思ってもらおうと。

 

―――ラストの一行まで、絶対に見逃せない展開になっていますよね。

 

阿津川さん:

もしホラーに苦手意識があったとしても、「ちょっとどうですか」「だってこんなにかわいいですよ」って(笑)騙されてもらいましょうか。

 

 

 

―――着想のきっかけを教えてください。

 

阿津川さん:

いきなり他の映画の話になっちゃうんですが、「チャイルド・プレイ」って映画がすごく好きで、自分だったらこするなってネタを思いついた。ホラーはまだやってなかったので、この設定でやらせてもらえないかとお話をしたら、じゃ、是非ってことだったので実現した。

 

―――主人公を小学5年生の男の子にした理由は?

 

阿津川さん:

この子のわけですよね(ぬいぐるみを指す)この子が、動くって信じてくれなきゃいけない。そういうのを信じてくれそうで、推理もできる年齢として小学校高学年の男子を書いた。

 

本当は警察なので、そんなに簡単に信じちゃいけないけど、恐怖描写は恐怖描写でやるんだけど、一方で警察が出て来て捜査パートは捜査パートでやる。第一部だけだと伏線が張れない。子どもの世界なので捜査もできないし、調べものも限界がある。何の伏線も張れないので、第二部があることで、ちゃんとホラーミステリになる。

 

―――ルーカスは鍵開けの名人ということもあって、事件にどう関わっていくかがポイントですよね。

 

阿津川さん:

思いついたときに、「これはいけるぞ!」と思ったんですけど、鍵開けの名人なので、密室に侵入して人を殺せる設定にしたんです。このサイズだからできることがあって。だからできる密室トリックを考えるのは面白かったですね。

 

*一連の事件はルーカスの仕業なのか?ルーカスの正体とは?

 

 

 

阿津川辰海プロフィール

1994年東京都生まれ。東京大学卒。2017年、新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」により『名探偵は嘘をつかない』でデビュー。20年、『透明人間は密室に潜む』で本格ミステリ・ベスト10第一位に輝く。23年、『阿津川辰海 読書日記 かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』で第23回本格ミステリ大賞〔評論・研究部門〕を受賞。近刊に『バーニング・ダンサー』『最後のあいさつ』がある。(Amazonより)

ひとこと

いや~、まさかの「チャイルド・プレー」登場!人形の出て来る映画では最強の怖さだと思っていただけにビックリです。でもこのルーカスって人形はそこまで怖い顔でもないし.....って言うのが罠ですよね(笑)ものすごく騙される話みたいですよ。ホラーとミステリ。まったく気が抜けない、目が離せない内容だと感じました。それでは、また来週。