第174回芥川賞・直木賞の受賞者インタビューです。

まずは芥川賞はこちら。
【芥川賞】:時の家:鳥山まこと
インタビュー
―――芥川賞受賞、おめでとうございます。一晩明けて、今の率直なお気持ちは?
鳥山さん:
驚きが大きくて、まさかこんな大きな賞がいただけるとは....。
―――アイデアのきっかけを教えてください。
鳥山さん:
我が家は2年前妻と一緒に設計して建てた家でして、建てていく中や、設計していく中で見えて来た景色を、なんとか残したいというのがきっかけだと思っています。
―――家がずっとそこにあるだけで、人が移り変わっていく。言ってしまえば、それだけなのに、ずっと見守ってくれている不思議な安心感があります。
鳥山さん:
この小説の語り方自体が、何かを思い出していくように語られているとも読める。移り変わっていく住まい手を思い出すことが、物語に変化していく。思い出すということが大きなテーマになった。
*新たな建築文学というジャンルを提示する芥川賞受賞作です。
【芥川賞】叫び:畠山丑雄
インタビュー
畠山さん:
たまたまそこに引っ越すことになったけど、郷土史がかなり大阪府茨木市は充実している。古墳・中世・近代の話がある。メインストリームに出てこない、教科書に出てこない歴史が充実している。それがすごく面白いなと思って、一枚めくれた歴史の姿みたいなものが見えて来る。そこから着想を得た。
*その土地に根ざした歴史が掘り起こされ現代と響き合う物語です。
続いて、直木賞受賞の嶋津輝さんのインタビュー。
【直木賞】カフェーの帰り道:嶋津輝
インタビュー
嶋津さん:
直木賞ってとれんだぁという不思議な感覚で、小説を書き始めたのも遅いですし、直木賞というのはどこか遠い世界にある有名な賞という、長くそういう印象があったので、それを自分がとれるっていうことにすごく新鮮な驚きを感じます。
―――全編を通して頑張る女性って格好いいなって、女性の強さを感じました。女性のこんなところから書けたらいいなというのはあったんですか?
嶋津さん:
あまりなくて、いそうな女性を書きたいと思った。100年前の女性がどんなだったかは、リアルには知り得ない。自分がその時代に生きていたらどうだったかなとか、いろいろ考えると意外にそこは変わらない気がして、見た目の問題とか、年齢の問題も作中に出て来るし、仕事を探す難しさも出て来る。それも形や程度は違えど、おそらく普遍的な問題だったと思う。あまり構えずに今と昔を分けずに書いたつもりです。
―――キレイなところだけを切り取った物語ではなく、人の足りていない部分・ずるい部分、そういったところもすごく魅力的に感じて、登場人物みんな大好きになりました。
*時代の移り変わりと、そこで働く女性たちの生きざまが描かれた直木賞受賞作です。
感想
インタビューを聴いて、全部読みたくなりました。特に嶋津さんの作品はとても面白そう!!装丁画も乙女心を刺激するかわいらしさ。早く読みたいです。ちなみに嶋津さんの作品で「襷がけの二人」という本を読んだことがあるのですが、こちらの女性たちの話もいいですよ~。合わせておすすめです!
受賞された皆様、今後もますますのご活躍を期待してます!






