王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。

インタビュー
―――後半にかけては衝撃の連続で、ある出来事を別の角度から見た時に、こんなに見え方が変わって見えるんだって、ゾワゾワゾワっと恐怖が止まらくなりましたね。
主人公が同級生の娘を助けるシーンが印象に残っているんですけれども、助けた後に主人公が母親に対して疑念を抱く。それを見た時に言われてみれば自分の子どもが溺れていたらとっさに自分が助けに行くなと思って。
芦沢さん:
主人公が消防士だから気づけたポイントもあるかと思うんですけど、その前に突き落としたのではと思うようなところも見ているので、これって一体って感じでどんどん懸念が膨らんでいく。しかもね、元カノなんですよね。
―――そうなんですよね。そこがまた複雑なところで。
芦沢さん:
どんでん返しがある話なので、ここでどういう風にどんでん返しというところは書く前から見えていて、そこに向かっていくつもりで構成を考えていました。それでも順番に頭から書いていく中で、すごくザワザワするなとか、なんでもないシーンだけど緊迫感が出るなとか。私自身が驚いていくところがありました。
―――ラストに向けては衝撃の連続でした。
芦沢さん:
基本的に消防士の窪田は自分が信じる正義を守ろうと正しくありたいと思って、困っている人を助けたいとという思いで動いて行くわけですけど、そこでこのどんでん返しの瞬間しっぺ返しを食らうのは黒川の正義とぶつかってしまうこと、黒川も黒川で正しさを守りたいし、守りたいものがあるからこういうことをするわけですけど、それがぶつかってしまうことが面白いなと思っていて。
―――正しさと正しさがぶつかったときに、こんな読み味になるんだ。
芦沢さん;
どっちも正しくないわけではない。けど正しいってなんだろうなって....。
―――一言では語れない面白さがありました。
*正しさとは何か?あなたが信じる正義を揺さぶる一冊です。
ひとこと
正義と正義のぶつかり合いってどうなるんだろう。言い合いなのか、それとも...。本作は短編集なのでいろいろな話が読めるそうですよ。それでは、また来週。




