王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。

■インタビュー
大沢さん:
実際に起こった事件をなぞって書こうとは思わない。これから起こるであろうことを考える。「狩人シリーズ」に限らず「新宿鮫シリーズ」でもそうですし。実際に次は何をやれば儲かるかと考えている。頭のいい犯罪者はこの世にいっぱいいる。これから何をやるか考えている犯罪者の頭の中を想像するのが私は楽しいし、書きたい。
―――どんどんどんどん明らかになって繋がっていくのが本当に面白くて、寝不足になるくらい読むのが止められなくなっていた。
大沢さん:
このシリーズは佐江という新宿署の刑事がいて、必ず誰かもう一人コンビを組むキャラクターを出す。今回はかつての後輩の元妻が相方に。
―――なぜ今回は秋絵を選んだんですか?
大沢さん:
過去作では警察官だったり極端なことをいうと殺し屋であったりと、普通じゃない人間が佐江の相方になることが多かった。今回は真逆で、普通の中年女性を相棒にしてみる。腕っぷしに自信があるわけではない、ものすごく頭がキレるわけではない。ただただ愚直に相手のところに行き話を聞く。真摯に相手と対応することで相手の心を溶かして話を聞き出す。そういう生き方をしてきた女性、普通の女性を佐江のような男の相棒にしたらどんなふうに物語はなるのかと。
―――捜査を二人で進めていくうちにまた事件が起こる。いろんなことが起こっていくじゃないですか。
大沢さん:
死んでしまった人間のことを調べるので、どうしてもアクションが少なくなる。行って、話を聞くの繰り返し。それを続けていると書き手も読み手も飽きる。そこでちょっとずつ新しい情報を出したり、別の出来事を起こし、やがてそれが大きな事件として繋がっていくのは狙いとしてあった。入口はなんだろうと思いながらも、奥行きのある物語にしたいと思った。
*様々な事件が絡み合う怒涛の展開に、読む手が止まらないハードボイルド小説です。
ひとこと
王様のブランチのブックコーナーは比較的ミステリーが多い感じですが、今回はハードボイルド小説。とても珍しいかも。本作はシリーズ6作品目とのことですが、ここから読んでも楽しめるそうです。1冊読んだら初めから読みたくなるパターンになりそうですよね。それでは、また来週。




