えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

<中瀬ゆかりのブックソムリエ2024>『万両役者の扇』蝉谷めぐ実 著の紹介

 

『万両役者の扇』蝉谷めぐ実 著の紹介です。

ニッポン放送あなたとハッピー!2024年6月13日放送

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

万両役者の扇

万両役者の扇

放送内容

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

・著者はわずか4年足らずで、時代小説の書き手としてめちゃくちゃ売れている。注目されている才能ある作家。

新しい時代ミステリーとして面白く読める。

・先行作品のおいしいエキスが集まったのが本作。

6話連作狂気の芸道を極めている役者の扇五郎とその女房を中心に物語が進む。

・語り手が毎話違って、味わいが多彩。当時流行っていた着物とか、ベストセラーや風俗のトレンドなどの知識が散りばめられている。

 

 

 

 

・圧巻のラストへ行くめくるめくスペクタクルが、何とも言えない読み味。

・読み始めると止まらない、ノンストップ時代ミステリ―

・出て来る人がみんな異常。みんな変。

役者沼です。「芸のためなら~」と、どんなことをやっても許されるのか?っていう話。

あっぱれっていう結末です。

 

 

蝉谷めぐ実プロフィール

1992年大阪府生まれ。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、文化文政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。2020年『化け者心中』で第11回小説野性時代新人賞を受賞し、デビュー。2021年に同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞。2022年に刊行した『おんなの女房』で第10回野村胡堂文学賞、第44回吉川英治文学新人賞を受賞。他の作品に『化け者手本』などがある。(新潮社・著者プロフィールより)

感想

ここのところ新書と時代小説の紹介が多くなってきましたが、本当に面白い作品が増えてきているとのことです。ということで、私も中瀬さんのおかげで時代ものを読む機会が増えました(笑)時代ものって、ちょっと読みにくいイメージとか、歴史を知らないと...的なものがあって敬遠していたのですが、ブックソムリエで紹介されるものは、本当に読み易く面白い小説が多いと感じます。蝉谷さん、先行作品も面白そうです。順を追って読むのもいいかもですね。それでは、また来週!

合わせておすすめ

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。