えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【王様のブランチ・BOOK】辻村深月さん新刊インタビュー<闇祓>(2021年11月20日 )

 

 

 

王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。

 2021年年11月13日はこちら!!

闇祓:辻村深月

 ■内容

あいつらが来ると、人が死ぬ。 辻村深月、初の本格ホラーミステリ長編!
「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」
クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!━━Amazonより

 

■著者について

辻村 深月:1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』など著書多数。-Amazonより

 

━━まずは私(大友花恋)が恋した辻村作品はこちらです。

この本に出会ったのが、高校生になったぐらいだったんです。

 

辻村さん:

主人公と同じくらいの年で読んでくださったんですね。

 

━━こう思っているのって自分だけじゃないんだなって、すごく救われた小説。

 

辻村さん:

よく言われることですけど、本はその時の自分を映す鏡みたいなところがあると思うんですね。その時の自分がどんな気持ちかで、感情移入ができる人が違ってきたりとか、同じことが書かれていても、受け取り方が違ってきたりする。

 

花恋さんは一冊一冊を自分に引き付けながら、全身で読書をしてきた人なんだなっていうのが伝わってきてすごくうれしいです。今日お会いできたことが。

 

 

 

 

━━闇祓(やみはら)は、辻村さんの実体験を元にした造語。

 

辻村さん:

セクハラとかアルハラいろんなものがある中で、名前が付けられないザラっとしたり、モヤっとしたりすることがあったという話を、いろんなところから聞くようになっていて、これに名前が付けられたら、その怖さって小説のテーマになるんじゃないか....と思って。ジェットコースターに乗ってもらうような気持で書きました。

 

━━降りられなかったです!「闇」っていう言葉は、どこから出てきたんですか?

 

辻村さん:

何か事件が起きたときに、「心の闇があったのではないか」っていう風に言われる言葉に、前からなんか違和感があって、「闇」っていう言葉に全部押しつけがちじゃないかって思ったんですよね。そうじゃなくて「闇」ってもっと深かったり、それぞれ形が違ったり、いろんな形の闇がある。そこを描きたいと思って今回「闇」を書いた。

 

━━最終章の、あの全部がひっくり返る感じ、全部がつながる感じ、読み終わったと思ってからの何ページか、全部まるっとすべてエンターテイメントだなぁと、改めて本の可能性を感じました。

 

最終章、それまでの恐怖が反転する。

闇ハラはおそらく、誰の近くにも存在していますので、どうぞお気をつけください。

 

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 <感想>

インタビュアーの大友さんがものすごく辻村さんのファンだということが伝わってきました。もう、目が恋する乙女のようにキラキラしていましたもん。確かに好きな作家さんが目の前にいて、聞きたいことや本の内容について一緒に話せる機会は滅多にあることじゃない。いやぁ、本当に羨ましい!舞い上がってしまう気持ちも解ります。

辻村さんが大友さんの話をとても熱心に聴き、そして大友さんの読書に対する姿勢についての感想を的確におっしゃていたのが印象的です。辻村さん、いつ見ても温和で優しそうな方だなぁ。でも、新作はそうはいかなさそう。とても怖い話みたいですね。

それではまた来週!

 

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