えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【理想的本箱で紹介された本】君だけのブックガイド「勇気が欲しい時に読む本」(2024.4.6)

 

君だけのブックガイド「勇気が欲しい時に読む本」をまとめています。

番組内容

静かな森の中にある、プライベート・ライブラリー「理想的本箱」。 あなたの漠然とした不安や悩み、好奇心に答えてくれる一冊を、この世に存在する数えきれない本の中から見つけてくれる、小さな図書館です。 これから長い人生を生きていくあなたに素敵なヒントを与えてくれる本を、あなたの心に寄り添って一緒に見つけてゆきます。

出演者

理想本棚主宰―吉岡里帆(俳優)

理想本棚司書―太田緑ロランス(俳優)

理想本棚選書家―幅允孝(ブックデレクタ―)

 

今回のテーマは

勇気が欲しい時に読む本です。(2024.4.6放送)

(以下、放送内で語られたポイント部分をコンパクトに記載しています)

 

 

 

今週の3冊

ボクの音楽武者修行:小澤征爾

 

・88歳でお亡くなりになった世界的指揮者小澤さんの一冊。

・国内でまだ無名だった小澤さんが単身ヨーロッパへ渡った修業時代の話。

・彼の持っていた楽観と大胆さ、誠実さが世界との壁を壊していく。

・本書は小澤さんが26歳の時に書いたもの。走りまくっていた時期の小澤さんが読める。

 

 

 

 

怠惰の美徳:梅崎春生

 

・本書は随筆と、その延長にある7つの短編小説を収録した文庫オリジナル。

・筋金入りの怠け者、やる気が出ない、働きたくない、楽をしたいのフレーズがたくさん散見される。

・怠け者なりに自身の流儀を貫き、自身の文学を追求した。そんな姿勢に勇気がもらえる。

 

 

 

 

コジコジにきいてみた。:さくらももこ

 

・メルヘンの世界に住むコジコジと、個性豊かなキャラ達の過ごす日々。

・かわいらしい見た目とは裏腹に、大人もドキリとする言葉のギャップが魅力的。穏やかなんだけど、不条理も感じる。ユニークな世界観が、現代こそ響くのではないか。

・本質を射抜く純粋さに、不思議と勇気をもらえる。

・様々な作品を作ったさくらさんの最も純真な部分がコジコジに憑依していたのでは?なんていう風にも思ってしまう。

後記

ひさしぶりの放送です。相変わらず落ち着いたいい番組ですねぇ。今回、選書するのがかなり難しかったそうですが、どれも様々なパターンで、私達に勇気を与えてくれる本でした。「怠惰の美徳」は、ずっと読みたいと思っていたのですが、今回、梅崎氏の世界観にあっという間に惹きこまれ、これは早々に読まないと!って思った次第です。さくらさんのコジコジのキャラクターもかなり個性的ですが、クセになる存在。悩んでいることって一体なんだった?って思わせてくれる回答がスゴイです。ということで、またしばらく連続で放送がされるみたいですね。楽しみです。それでは、また来週。

 

過去の放送分はこちらから。これまで様々なテーマが放送されました。

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オーダーメイドのライブラリーというコンセプトの番組です。ミニドラマ(映像の帯)や、朗読、くわえて解説で本の紹介するので、大変内容がつかみやすく、作品がぐっと身近に感じられる番組です。老若男女問わず、誰が見ても楽しめると思います。