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【王様のブランチ】辻堂ゆめさんインタビュー<二人目の私が夜歩く>(2024年4月27日 )

 

王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。

 

 

二人目の私が夜歩く (単行本)

二人目の私が夜歩く (単行本)

 

インタビュー

 

辻堂さん:

私もデビューして10年目、自分を投影した作品は少ないんですけど、本作は自分の高校生のころの経験がもとになってスタートしている。もちろん中身はフィクションですけれども。

 

―――昼に起こっていたことが、実は見えない部分で違ことが進行していた。驚いたと同時にすごい作品だなと思いました。

 

 

 

 

辻堂さん:

立場は違う二人ですけど、ひとつの身体を共有するという不思議な現象の中で、心を深め合っていく、その時間が身体を貸している側にとっても、のりうつっている側にとっても、いい安らぎの時間になるように。そういうことで二人の関係性が縮まっていくという世界を想像したら、私自身それは小説として書いてみたいなと思ったので。

 

―――自分の思い込みとか、こうあって欲しいと無意識に思ってしまっていた部分に気づきました。

 

辻堂さん:

今作では、一見こういう人と言うものの奥にある人間の本質みたいなものを、きちんと向き合って描く。そこを自分の中では一つのテーマにしています。

 

*どんでん返しと感動が同時に押し寄せるミステリー小説です。

 

 

ひとこと

今週もどんでん返しのあるミステリーですね。やっぱり今こういう小説が多いのかな。「二人目の私が夜歩く」、まずは装丁画がキレイで惹かれますね~。なんとなくこの画とタイトルとゆめさんってお名前とが、全て繋がっていく感じがして素敵でなぁ。

それでは、また来週。

辻堂ゆめプロフィール

1992年神奈川県生まれ。東京大学卒。第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し『いなくなった私へ』でデビュー。『トリカゴ』で第24回大藪春彦賞受賞。 他の著作に『山ぎは少し明かりて』『十の輪をくぐる』(小学館)、『僕と彼女の左手』『あの日の交換日記』(中央公論新社)など多数。(Amazonより)