『カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ』の紹介です。
ニッポン放送あなたとハッピー!2024年10月3日放送
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。
放送内容
以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。
・カフカ没後100年を迎え、改めて注目されている。
・様々な作家がカフカを読んで影響を受けたといわれる作家。
・カフカはノートに小説の欠片的な文を残している。
・その断片こそがカフカで、その断片が一番やばいんじゃないかという評価がある。
・その断片の中からを頭木さんが魅力的な断片を集めたもの。カフカファンはもちろん、これまでカフカを敬遠していた人にも。
・何とも言えない不条理さや絶望感、そしてどこかにあるユーモアが見える不思議なもの、これを入口にしてもいいのかなと思う。
・これまでカフカの作品で挫折した人もいると思うが、この本は挫折のしようがない。どこから読んでもよいのが素晴らしい。
・クスッとするものもあれば、分からないものも。カフカの魅力の一つはこの分からなさにある。
・読む人によってグサッと刺さることが違ってくる。
・これを読んで長編にもチャレンジ。
・頭木さんの素晴らしい解説も注目。
フランツ・カフカプロフィール
(1883-1924)オーストリア=ハンガリー帝国領のプラハで、ユダヤ人の商家に生れる。プラハ大学で法学を修めた後、肺結核に斃れるまで実直に勤めた労働者傷害保険協会での日々は、官僚機構の冷酷奇怪な幻像を生む土壌となる。生前発表された「変身」、死後注目を集めることになる「審判」「城」等、人間存在の不条理を主題とするシュルレアリスム風の作品群を残している。現代実存主義文学の先駆者。(新潮社・著者プロフィールより)
感想
まさにカフカはハードルが高そうと思っていたので助かるな~って思える1冊です。中瀬さんのおすすめはもちろん、カフカファンであった安部公房の言葉もなかなか刺さりました。安部公房の作品好きな私、案外カフカもいけるかも!と期待大です。表紙もおしゃれだし文庫なので、ほんと手に取りやすい。カフカの入口本としてみなさんも♪それでは、また来週!
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