王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。

インタビュー
織守さん:
いかにも事件が起こりそうな館に、いかにも事件に関わりそうな人が集まって、そうすればその状況を作れるかなって考えた時に、あえて島に洋館を建てて、そこに招いて、外部との連絡がつかないように操作すれば実現できるなって思ったのが始まりで、殺人事件を起こすための館だとしたら、その計画通りに進んだら面白くないので、そこからどう展開していくのか考えて、広げていった感じです。
―――自分で殺した覚えがのない人物が死体で見つかる。この展開がびっくりだと思うんですけど。
織守さん:
読者からすると全部計画が明かされているし、隠し通路とか、殺すタイミングとか、アリバイ作りとかは説明を受けているけど、ここからどう展開するのかを楽しんでいただきたいなと。
―――本当にこれはぜひ読み返してもらいたいですし、ある人物がすごく怖い人間だなと思った。
織守さん:
こういうキャラクターだよってちゃんと描いて、ある程度読者の中でイメージが固まったあとの方が、あの結末は結構刺さると思ったので、それでああいうことにしました。
* どんでん返し連続、そして随所に散りばめられた仕掛けに思わず2度読みしたくなるミステリーです。
織守きょうやプロフィール
1980年、ロンドン生れ。元弁護士(休業中)。2013年『霊感検定』でデビュー。2015年「記憶屋」で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。他の作品に『リーガルーキーズ! 半熟法律家の事件簿』『隣人を疑うなかれ』『彼女はそこにいる』などがある。(新潮社・著者プロフィールより)
ひとこと
設定自体は、アガサ・クリスティの作品に似ているなぁ~という印象ですが、内容は一気にひっくり返される爽快さがあるそうです。作者の織守きょうやさん、お名前からずっと男性の作家さんだと思っていたのですが違いました(笑)それでは、また来週。




