えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【新聞】チャイニーズ・タイプライター:トーマス・S・マラニー(朝日新聞:2021年7月17日掲載)

 

 

毎週土曜日に掲載されている朝日新聞書評欄から、気になったものをピックアップして掲載しています。毎週、幅広いジャンルが紹介されていますが、あくまでも私自身が「気になる」という視点で選んでいます。読書リスト的なページです。

 

チャイニーズ・タイプライター:トーマス・S・マラニー

 

 

今週は読書の欄からピックアップしました。

 

もはや遠い昔の機械といった感じのタイプライター。ワープロが出現したころから、グッと出番が減ったといったところでしょうか。

 

タイプライターは私にとってあこがれの存在で、実は高校の誕生日に両親にねだった過去がある。そして現在、ほこりをかぶっているけどうちにあります(笑)

 

タイプライターと言えばアルファベットだけど、そうか、漢字のもあるんですよね。膨大数な数がある漢字をタイプライターにするって?んーー相当複雑そうだけど、どうなっているんでしょう。

 

阿古さんの書評にはこう書かれている。

 なんとしても中国独自の中国語タイプライターを作ろうと、常用漢字に絞ったり、漢字を分割して組み合わせたり、漢字を数字やアルファベットのコードで仲介して伝送するなど、あらゆる方法が試された。

 

気の遠くなる作業ですよね。気になって中国のタイプライターの画像検索をしてみましたが、すごいことになっていました!あれ、どうやって使うんだろう?

.....というか、我々も漢字圏であるので、当然和文タイプライターもあったわけで、それを作って使っていた時代があったんですよね。すごいなぁ。老眼にはきつそう(笑)

 

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出典:Wikipedia

「小型邦文タイプライターSH-280」(日本タイプライター株式会社製造)

 

中国のタイプライターの歴史から見えてくるものがたくさんありそうです。

 

■内容

本書の主軸をなすのは、西洋のラテン・アルファベットを基にして作られた「近代」の象徴としてのタイプライターと、中国語との間にある距離感である。その隔たりゆえに中国語そのものに「問題」があるとみなされ、それを克服するための「パズル」が形作られることになる。常に西洋の「本物」のタイプライターを意識しつつ、この「パズル」を解こうとしていく人々の群像を描いていくなかで、漢字についての発想の転換や戦時中の日中関係、入力や予測変換といった現在につながる技術の起源に至るまで、さまざまな話題が展開されている。タイプライターというモノを起点としつつ、それの単なる発明史をはるかに超える射程を持った本であり、関心や専門を問わず広く読まれるべき一冊である。━━Amazonより

 

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<< 後記>>

来週の今頃はオリンピックが始まっているんですよね。もうこうなったら、一部のお祭り騒ぎは速やかに終わらせ、一日でもはやく静かな日常に戻していただきたい。ニュースを見ると、選手村界隈からなんだかハラハラする様子が映し出され(外で飲み食いしている外国人等々)、対策は本当にできているのか?と悶々します。そして、毎日どんどん増える感染者数。あーあ、、、、と嘆いてばかりの毎日。あ、でも梅雨は明けましたね。これから暑い日が続きそう。皆様もお体を大切に。

 

それではまた来週!