えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【ラジオ】<中瀬ゆかりのブックソムリエ> 菅原文太さんの評伝です!2021年7月22日放送 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2021年7月22日放送分

 

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新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。

 

 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

 

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?

早速見て行きましょう。 

仁義なき戦い :菅原文太伝:松田美智子

 

 

■著者略歴

山口県生まれ。金子信雄主宰の劇団で松田優作と出会い結婚。一子をもうけて離婚。その後、シナリオライター、ノンフィクション作家、小説家として活躍。『天国のスープ』(文藝春秋)『女子高校生誘拐飼育事件』(幻冬舎)等の小説を執筆するとともに、『福田和子はなぜ男を魅了するのか』(幻冬舎)、『越境者松田優作』(新潮社)、『サムライ 評伝三船敏郎』(文藝春秋)等のノンフィクション作品を多数発表。━━新潮社著者プロフィールより

 

内容

「俳優になったのは成り行きだった」誰もが知るスターの誰も知らない実人生
故郷に背を向け、盟友たちと別れ、約束された成功を拒んだ。「男が惚れる男」が生涯をかけて求めたものは何だったのか。意外な素顔、大ヒット作の舞台裏、そして揺れ動く心中。本人の発言を丁寧に集め、膨大な資料と貴重な証言を重ね合わせて81年の人生をまるごと描き出す決定版評伝。━━Amazonより

 

 

 

以下、番組内の話をざっくりと抜粋しています。

 

中瀬さん:

松田美智子さんは松田優作さんの元奥様。劇団で知り合って1975年に結婚、81年には離婚されてる。ノンフィクション作家、小説家として非常に活躍されていて、数々の優れた作品を発表。今回書きたいと選んだ相手が文太さん。

 

本書は週刊新潮で連載されていたもの。連載時から反響が大きかった作品です。私個人的なことを言うと、文太さんと多少交流があって、私が文太さんのファンで、雑誌の編集長をしているときに、どうしても「菅原文太のインタビューをやりたい」と言って、もう私利私欲に走って、文太さんのところにお邪魔して、ご自宅で薪割している文太さんを拝見したり、写真を撮ったり、話を聞いて、夢のような時間を過ごさせてもらった。

 

それをきっかけに、非常にクレバーな奥様がいつもそばにいらっしゃるんですけれども、奥様と文太さんと一緒にご飯を食べに行ったり、ちょっと取材に行こうと、一緒に旅にも出たりとか交流をいただいていたんですね。格好良かったですよ。

 

(本書には)こんな過去があったんだとか、私も存じ上げないことがあった。奥様といっつも双子のように行動を共にされていたんで、深い交流があった人がそれほどいない。イメージは「男の付き合いが....」(物まね口調で)ってやってそうですけど、わりとその辺は淡白だったらしい。

 

 

中瀬さん:

仙台で生まれて、ご両親の離婚があったりして、お母様が出ていかれ、残された子供は預けられたりして、決して幸せな子供時代ではなかった。名優たちとの別れなど、文太さんが求めてきたものは何かを迫るノンフィクション。

 

(ここでいろいろなエピソードを紹介)

 

そんなに分厚い本ではないんですけれども、この一冊でなんか文太さんが何を求めていたのかとか、どういう人間だったのか、本当にすごくわかりやすい。いろいろな人にも取材していらっしゃる。私はこの本を読んでよかったなって。菅原文太のことが解ったなって。まぁ、解ったっていうのもおこがましいくらいミステリアスなですけどね。

 

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<感想>

それにしても中瀬さん、文太さんとも交流があったなんて。そこにも驚きを禁じ得ません。たまに中瀬さんが凄みのある男口調でしゃべるのは、文太さんの真似だったんですね。納得と同時に、思わず笑ってしまいました。高倉健さんや田村正和さんもそうですが、昔のスターは私生活が見えない分、ミステリアスで良かったですよね。こういった本を読むことによって印象が変わる。これをどう捉えるか。ファンの人にとってはそのあたりの葛藤が多少あるかもですね。

 

それでは、また!

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

 

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中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。

ではまた!