ニッポン放送あなたとハッピー!2023年2月16日放送分
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!
毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。
おやじはニーチェ 認知症の父と過ごした436日:高橋秀実著
■内容
覚えていなくても、変わってしまっても、おやじはおやじ。
突然怒り、取り繕い、身近なことを忘れる。変わっていく認知症の父に、60男は戸惑うが、周囲の人の助けも借りて、新しい環境に向き合っていく。結局、おやじはおやじなんだ。時に父と笑い合いながら、亡くなるまでの日々を過ごす。「健忘があるから、幸福も希望もあるのだ」という哲学者ニーチェの至言に背中を押されながら。(Amazonより)
■放送内容
以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。
・独特なスタイルでノンフィクションを披露してくれる高橋さん。
・認知症の父の介護について綴ったもの。父との問答が爆笑もの。
・随所に有名な哲学者の言葉が盛り込まれている。
・メモしたり、常に語り掛けたりしながら父と過ごす中で、父親のめちゃめちゃ面白い名言を引き出している。
・奥様もすばらしく肝が据わっている。哲学的思考で過ごすことが出来る人も居るんだなと思った。
・ユーモアたっぷりであまりにも面白かったので、母親に送った。ボケることを気にしている人なので、当てつけになっちゃったかと心配したけど、母親は「こんな面白い本ありがとう!ゲラゲラ笑って読めて、明るい気持ちになった」と。認知症におびえている人にとってもすごく勉強になる。
・認知症の介護は哲学の道に通じているんじゃないかとすら感じる。
・認知ではなく、ニーチェ。
・我々も長生きすれば通る道、この本をバイブル的に読んでおくと、怖いもの、イヤなものっていう理解が少し変わる。
■著者について
1961年横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社を経て、ノンフィクション作家に。『ご先祖様はどちら様』で第10回小林秀雄賞、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』で第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。他の著書に『TOKYO外国人裁判』『素晴らしきラジオ体操』『からくり民主主義』『はい、泳げません』『趣味は何ですか?』『男は邪魔!』『不明解日本語辞典』『パワースポットはここですね』『定年入門 イキイキしなくちゃダメですか』『道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか』など。(新潮社著者プロフィールより)
■感想
中瀬さん、笑い転げるほど面白かったとおっしゃっていましたが想像がつきます。高橋さんと言えば、奥様のダイエットについて書かれた「やせれば美人」で、私も大爆笑させられたひとり。だから大袈裟ではなくホントに今回も大爆笑するんだろうなと。ダイエットにチャレンジした奥様も今回の本で再び登場するそうなので楽しみです。それではまた来週!
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