ここではEテレ「理想的本箱 君だけのブックガイド」で紹介された本を掲載しています。
■番組の内容
静かな森の中にある、プライベート・ライブラリー「理想的本箱」。 あなたの漠然とした不安や悩み、好奇心に答えてくれる一冊を、この世に存在する数えきれない本の中から見つけてくれる、小さな図書館です。 これから長い人生を生きていくあなたに素敵なヒントを与えてくれる本を、あなたの心に寄り添って一緒に見つけてゆきます。
■出演者
理想本棚主宰―吉岡里帆(俳優)
理想本棚司書―太田緑ロランス(俳優)
理想本棚選書家―幅允孝(ブックデレクタ―)
今回のテーマは
「人にやさしくなりたい時に読む本」です。
(以下、放送内で語られたポイント部分をコンパクトに記載しています)
サード・キッチン:白尾悠
・世界のありようを直視し、考え続けることを知る一冊。
・無自覚の偏見や差別が自分の中にあるという可能性を認めて向き合うことの大事さ。
手の倫理:伊藤亜紗
・人と人が接触するときに生まれる人間関係。
・介助、教育、スポーツなど手で触れる行いを通じて、やさしさについて考える。
・「触れる・触れられる」「一方的・相互的」「伝達・生成」「道徳・倫理」「安心・信頼」などの違いについて考える。
えーえんとくちから:笹井宏之
・短歌集。
・ずっと口の中で転がしつづけたい飴玉のような甘さと清らかさを感じる1冊。
後記
今回も自分では到底見つけ出せないと思われる本の紹介でした。特に笹井さんの1冊は番組内でも朗読されましたが、なんともグッとくる内容でした。いろんなやさしさについて考えるきっかけになる3冊。「やさしさ」が気になった時に手に取りたいと思います。
それでは、また来週。
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オーダーメイドのライブラリーというコンセプトの新番組です。ミニドラマ(映像の帯)や、朗読、くわえて解説で本の紹介するので、大変内容がつかみやすく、作品がぐっと身近に感じられる番組です。老若男女問わず、誰が見ても楽しめると思います。