えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【理想的本箱で紹介された本】君だけのブックガイド「友達と絶交した時に読む本」のまとめ

 

Eテレ「理想的本箱 君だけのブックガイド」で紹介された本を掲載しています。

番組の内容

静かな森の中にある、プライベート・ライブラリー「理想的本箱」。 あなたの漠然とした不安や悩み、好奇心に答えてくれる一冊を、この世に存在する数えきれない本の中から見つけてくれる、小さな図書館です。 これから長い人生を生きていくあなたに素敵なヒントを与えてくれる本を、あなたの心に寄り添って一緒に見つけてゆきます。

出演者

理想本棚主宰―吉岡里帆(俳優)

理想本棚司書―太田緑ロランス(俳優)

理想本棚選書家―幅允孝(ブックデレクタ―)

ロケ地について

本がたくさんある素敵な空間で撮影されています。ロケ地はどこか調べてみたところ、ブックホテル「箱根本箱」で撮影されているという情報がありました。温泉と本、最高の組み合わせですねぇ~。

 

 

 

今回のテーマ

「友達と絶交した時に読む本」です。(2023.6.26放送)

(以下、放送内で語られたポイント部分をコンパクトに記載しています)

「空気」を読んでも従わない:鴻上尚史

・コミュニケーション論がベース。

・ロジカルに、人と自分の関係を見つめながら実践的なアドバイスを丁寧にしている。

・絶交するにいたったあなたが受けていた圧力をやわらかくときほどいてくれる1冊。

・「世間」と「社会」を考える。

・一つの強い世間にに属すのではなく、ゆるくつながりを持つことが大事。

世間と絶交しても社会はあり続ける

 

 

それから:夏目漱石

人は何を覚悟して絶交するか?そういう心の移り変わりを知ることが出来る1冊。

・親友との絶交の話でもあるし、家族との絶交の話でもある。

・絶好の話ではあるけれども、自分の人生の舵を自分で切るということも。

おともだち:高野文子

・大正初期の港町の女学校が舞台。開港記念のお祭りの出し物で「青い鳥」をやることになった。その配役を巡る女学生の繊細な感情が描かれている。

繊細に練り上げられた、古典的な友情の物語

後記

第3弾放送スタートと言うことで、ひさしぶりの放送でした。今回は著者の鴻上さんも映像の帯のコーナーに登場されました。「世間話」と「社会話」はとても興味深い話で納得です。「社会話」をすることによって、今見えているものだけじゃないことに気づける。覚えておくといつか役に立つのではないかと思いました。それでは、次回の放送も楽しみに待ちましょう。

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オーダーメイドのライブラリーというコンセプトの新番組です。ミニドラマ(映像の帯)や、朗読、くわえて解説で本の紹介するので、大変内容がつかみやすく、作品がぐっと身近に感じられる番組です。老若男女問わず、誰が見ても楽しめると思います。